現地３月28日、東京シリーズの前から体調不良に苦しんでいたロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツが完全復活をアピールだ。本拠地のデトロイト・タイガース戦に「２番・遊撃」で先発出場し、２本塁打を含む５打数３安打４打点と躍動。チームも延長の末、８対５で今季初のサヨナラ勝ちを収め、開幕４連勝と好調を維持している。

　この日、６回に中前打、８回に一時勝ち越しの１号ソロを放っていたベッツ。10回１死二、三塁の場面では、相手の５番手ボー・ブリスキーと対峙すると、フルカウントから投じられた８球目のチェンジアップを強振し、これが打球速度96.7マイル（約155.6キロ）、飛距離376フィート（約114.6メートル）を計測する左越えのサヨナラ３ランとなった。

　試合後にベッツは、米カリフォルニア州地元放送局『SportsNet LA』のインタビューに応じると、「クールだ。戦い抜いた自分を誇りに思う。僕を助けてくれる仲間の助けになりたかった。貢献できてうれしい」と心境を明かし、「超スペシャルだ。体調不良を通し、自分のことを多く学べた」と興奮気味に話している。

【動画】サヨナラ３ランのベッツに、ド軍専属リポーター・ワトソンさんがインタビュー
  　また、ディロン・ディングラー、グレイバー・トーレスにソロを浴びながらも、５回91球を投げ、５安打２失点と力投した先発の山本由伸については、「見ていて本当に楽しい」とコメント。メジャー自己最多の10奪三振をマークしており、「彼がああいう投球をしてくれれば、いつでも僕らに勝利のチャンスが巡ってくるだろう」と続けた。

　開幕４連勝と勢いが止まらないドジャース。現地30日に行なわれるタイガースとの３戦目は、佐々木朗希が先発マウンドに上がる予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】「スプリットがえげつなかった」山本由伸の“奪三振ショー”に米記者興奮「10Kと17の空振りをわずか５イニングで...」

【記事】「シーズンをキャンセルして」“強すぎる”ドジャースの開幕４連勝に米記者から驚きの声止まず「本当に不公平だ」「今のところ負ける気配はない」