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ダルビッシュ有、回復は順調も球団は「10月に頼れる才能」を重視 復帰登板へ「慎重な調整が続く」と現地報道

THE DIGEST編集部

2025.04.10

近日中に投球を再開する可能性もあると伝えられたダルビッシュ。(C) Getty Images

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、右肘の炎症により負傷者リスト(IL)に登録され、現在も調整を続けている。スプリングトレーニングでは順調に実戦マウンドにも登っていたものの、開幕直前でIL入りとなったことが発表された。

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 チームが開幕から白星を重ねている中、ダルビッシュの近況が米スポーツサイト『Sports Illustrated』により報じられている。現地時間4月8日、「パドレス番記者、ダルビッシュ有の怪我の回復について前向きな最新情報を提供」と銘打った特集記事を配信した。

 その中では、球団の地元メディアからの情報を紹介。「『San Diego Union-Tribune』のケビン・エイシー記者によれば、ダルビッシュはペトコ・パークでのキャッチボールで(間隔が)約45メートルの距離に達し、近日中にマウンドでの投球を再開する可能性があるとのこと」などと綴っている他、「球団関係者によれば、肘の状態は引き続き良く、痛みもない」と伝えている。

 その上で、『Sports Illustrated』でも、ベテラン右腕の復帰について、「パドレスとしては、できる限り早くダルビッシュをローテーションに戻したいところだが、シーズン後半に万全な状態でいてもらうことの重要性も理解している。そのため、今年は特に慎重な調整が行なわれる見込みだ」として、球団の意向を読み解いている。

 また同メディアによれば、パドレスのA.J.プレラー編成本部長は、あくまでポストシーズンを勝ち抜くことを目標とするとして、以下のような発言をしている。

「我々としても理解しているのは、昨年の10月に彼がどんな投球を見せていたかということ。10月のダルビッシュ有は、非常に才能があり、頼れる投手だ。ロサンゼルスでの2試合を見ればわかるだろう。だから我々としては、"ワールドシリーズは4月や5月に行なわれるものではない"と理解し、彼が高いレベルで投げられる準備を整えることが最優先なんだ」

 加えて同メディアは、ダルビッシュの公式戦出場までのプロセスには、まだ時間を擁すると説きながら、「今すぐの復帰とはいかないまでも、少なくとも肘に痛みがないという点は前向きな兆候である」として現状を評している。

 好調なスタートを切ったチームにおいて、万全な状態での復帰が待たれるダルビッシュ。世界一を目指す上で、今季も鍵となる存在なのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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