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カブス今永昇太がIL入り同僚左腕に気遣い。“勇気与える言葉”に地元放送局が注目「誰かがミスをしたときは…」

THE DIGEST編集部

2025.04.11

今永はIL入りした同僚左腕を気遣った。(C)Getty Images

今永はIL入りした同僚左腕を気遣った。(C)Getty Images

 シカゴ・カブスの今永昇太が現地4月9日、本拠地でのテキサス・レンジャーズ戦に先発登板。5イニングを投げて2本塁打を含む7安打5失点を喫し、今季初黒星がついた。試合後には先発ローテを守っていた同僚左腕へ、さり気ない気遣いをみせた。
【動画】今永昇太が5回5失点で今季初黒星…

 試合前、カブスは左肘の違和感を訴えていた先発左腕のジャスティン・スティールを15日間の負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。

 同投手は3月に東京ドームで行なわれたロサンゼルス・ドジャースとの開幕シリーズ第2戦で今季初登板。ここまで4試合で22回2/3を投げ3勝1敗、防御率4.76、奪三振21をマークし、最後に登板した現地7日のレンジャーズ戦で7回3安打無失点と好投して白星を挙げたばかり。ナ・リーグ中地区首位を走るチームの原動力として働いていたが、降板後に「(左肘に)違和感が出た」ということで10日に左肘のMRI検査を受ける予定だと球団は発表した。
 
 開幕投手を務めた今永とともに、ここまで先発陣を支えていたスティール。23年には16勝を挙げた左腕の途中離脱はカブスにとって痛恨だろう。今永はスティールのIL入りの一報を聞くと、「とても残念だが若い先発陣が揃っていますし、今日は僕がミスを犯しましたけど、きっと誰かがカバーしてくれると思います。もし誰かがミスをしてしまったときには、僕も誰かのミスをカバーできるような先発投手になっていきたい」とスティールの離脱を全員でカバーすると誓った。

 カブス専門放送局『Marqueesportsnetwork』は今永がスティールに送ったメッセージに注目。同僚に勇気を与える言葉に称賛が集まった。

 今永は東京での開幕シリーズ記者会見で、「どうしたら登板前に緊張しなくなるのか」とスティールに相談したところ、「心配するな。100年後、誰も覚えているやつはいない」と貴重な助言を受けていたことを明かした。その言葉を思い出し、東京ドームのマウンドでは4回までノーヒット。勝敗は付かなかったが、無失点の好投を日本のファンの前で披露した。

 29歳と自身より年下ながらメンタル面でアドバイスを求めるほど頼りにしていた左腕の離脱は痛いが、そのぶんを日本人左腕はフル回転で補うつもりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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