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MLB

大谷翔平が渡米時に下した“1つの決断”がド軍の成功につながった、と専門メディア示唆。チームには1人の「厄介者」を避け続けてきた過去が...

THE DIGEST編集部

2025.04.17

ドジャースのフリードマン編成本部長(左)らとの交渉で後払い契約を提案したとされる大谷(右)。(C)Getty Images

ドジャースのフリードマン編成本部長(左)らとの交渉で後払い契約を提案したとされる大谷(右)。(C)Getty Images

 MLBロサンゼルス・ドジャースの専門メディア『Dodgers Way』は現地4月16日配信の記事内で、同チームのスーパースター大谷翔平が一昨オフに別の形で球団と契約を結んでいた可能性があったと紹介した。

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 2023年のオフにロサンゼルス・エンジェルスからフリーエージェントとなった大谷は、当時の北米プロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(当時約1015億円)の契約でドジャースに入団。個人として史上初のシーズン50本塁打50盗塁を達成しただけでなく、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。

 しかし『Dodgers Way』は大谷がMLB挑戦時に下した決断次第で、「恐ろしい」未来もあったと指摘する。同メディアは米経済メディア『Bloomberg』の記事を引用し、敏腕代理人であるスコット・ボラス氏が2017年に大谷とのエージェント契約に向けて5度来日し、大谷の両親とも面会していたものの契約には至らなかった、とのエピソードを紹介。仮にボラス氏が契約を勝ち取っていた場合、ドジャースと大谷の契約が違う形で結ばれ、現在とチーム状況が全く異なっていた可能性を示唆した。

「最終的にボラス氏が大谷選手を獲得していたら、ドジャースと大谷の契約があのような形でまとまっていただろうか?と疑問に思うのも無理はない。(ドジャースとの)契約交渉において、大谷は主導権を握っていたように見えた。有名な話だが、巨額の後払い契約は大谷のアイデアだったとされている。ボラス氏のこれまでの実績から判断すると、良くも悪くも、クライアントに主導権を譲ることを好んでいないようだ」

 大谷らが後払い契約を選んだ影響で金銭的な余裕ができたドジャースはそのリソースを他の選手との契約に投じたほか、クラブハウスの改装等にも利用。大谷からもその効果を実感しているとの発言があった(『USA TODAY』インタビューより)。

 さらに『Dodgers Way』は、ドジャースが長年、「クライアント(選手)のために容赦なく効率よく交渉する」ボラス氏が「チームにとっての厄介者」であり、同氏が抱えるスター選手との契約を避けてきた過去があると説明。「ドジャースが選手よりも球団を優先する契約で大谷を獲得した一方、ボラス氏は昨オフにフアン・ソトとニューヨーク・メッツとのスポーツ史上最高額の契約で巨額のフィーを得たため、誰もが満足している」と締めた。

 ドジャースにとって、大谷の代理人がボラス氏ではなかったという“幸運”が現在の成功の要因の一つなのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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