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「2025年最大のサプライズ」エンジェルスの予想外の好スタートに「目立たない補強が効果を発揮」と米メディア驚嘆

THE DIGEST編集部

2025.04.17

本塁打を放ったマイク・トラウト(右)が、三塁コーチのエリック・ヤングSr.と喜びを分かち合う。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスが開幕から4カード連続で勝ち越しと最高のスタートを切った。就任2年目のロン・ワシントン監督が、99敗を喫した2024年シーズンからどのように立て直すのか注目されていたなか、予想外の好成績で新シーズンを滑り出した。

 直近2カード(ヒューストン・アストロズ戦、テキサス・レンジャーズ戦)は連続で負け越したものの、エンジェルスの戦いぶりは米国内で大きな関心事となっている。たとえば、米誌『Newsweek』が、「25年シーズン最大のサプライズ」のひとつにエンジェルスを挙げている。
 
 米メディア『Sports Illustrated』は、『Newsweek』の記事を引用しながら、「多くの人がエンジェルスに期待を抱いていなかった。しかし実際には、目立たないながらも的確な補強をいくつも行なっており、それが今になって効果を発揮している」と指摘。昨年秋から進められたチーム強化に焦点を当てた。

 そのうえで、「24年のワールドシリーズ最終戦の数時間後に行なわれた補強のひとつが、33歳のベテラン打者ホルヘ・ソレアの獲得だ。この補強はすでに結果を出している」と説明。開幕から4本塁打を放つなど、新戦力として主軸の役割を担うソレアの貢献度を称賛した。

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 もうひとりの中心打者マイク・トラウトのプレー内容にも言及。「オフに話題となった右翼へのコンバートは、33歳のトラウトの負担を軽減するための措置。これまでのところ全試合に出場し、リーグ3位タイの6本塁打を放つなど好調だ」と評した。

 さらに、「エンジェルスの好スタートは、カイレン・パリスの飛躍を抜きに語ることはできない」と、"新星"のブレイクにも触れた。開幕以降、3割を上回る高打率を残している23歳の活躍に、「23年のメジャーデビューから、わずか36試合・打率.110だった若者が、このオフシーズンで一変した」とパリスの変貌ぶりを伝えている。

 ベテランと若手がかみ合うエンジェルスの予想外の好調が、序盤のMLBを大いに沸かせているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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