26歳の日本人右腕が無双状態だ。

　現地４月18日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は、敵地テキサス・レンジャーズ戦で今季５度目の先発登板を果たし、７回５安打無失点、10奪三振、無四球で今季３勝目（１敗）をマーク。チームを３対０の完封勝利に導き、ア・リーグ西地区首位の強豪をねじ伏せた今夜の快投には、チームの指揮官からも賛辞が送られている。

【動画】強打者シーガーを跪かせた！ 山本由伸が“凶悪な”カーブで奪った三振
　この日、２者連続空振り三振を含む三者凡退で立ち上がり、以降もスコアボードにゼロを並べ続けた山本。２～４回は、得点圏に走者を置くが、要所で力強い投球を見せ、強打者が並ぶレンジャーズ打線に得点を許さない。５、６回を再び三者凡退に仕留めると、７回もきっちりと無失点に抑え、今季最長イニングを投げ抜いた。

　試合後、ドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督は、好投が続く山本のパフォーマンスを絶賛。米カリフォルニア州地元放送局『Sports Net LA』が会見映像を公開しており、その中で指揮官は、「本当に素晴らしかった」と話し始め、「全ての球種がうまく機能している。彼は、自身の投球を別次元へと引き上げた」と語っている。

　また、「速球の制球がよく、キレ味も抜群。さらにスプリットやスライダー、カーブなど、全てが素晴らしい」と続けたロバーツ監督。「彼にとって最高の試合だ」「（ピッツバーグ・パイレーツのポール・）スキーンズも優秀だが、現時点で彼（山本）のことをナ・リーグ最高の投手だと思っている」と厚い信頼を口にしていた。

　現在、防御率0.93で堂々のナ・リーグトップに立つ山本。一部では、サイ・ヤング賞を期待する声が上がっており、今後の活躍も楽しみでならない。

構成●THE DIGEST編集部
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