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「驚きのブレイク」ドジャースの中継ぎルーキーが衝撃の“0.66”!「うれしいサプライズ」地元メディアは拍手喝采

THE DIGEST編集部

2025.04.22

ドジャースのルーキー投手、ドレイヤーが大きな注目を集めている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの中継ぎジャック・ドレイヤーが目覚ましい活躍を見せている。東京シリーズに続いて米開幕以降もアクティブロースター入りした26歳のルーキー左腕は、10回の登板で13回2/3を投げて、2勝0敗2ホールド。防御率は0.66と、驚異的な数字を残している。

 ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は現地4月21日の記事で、「春季トレーニングでの驚きのブレイクアウト。ブルペンでの地位はすでに確立されている」と報道。「ここまで裏切らない投球を続けている」と称賛した。

「失点はメジャーデビュー戦となった東京シリーズでの1点だけ。ここまで許した安打はわずか3本(デビュー戦に2本)で、奪三振は17。フォーシームとカーブではいまだ1安打も許していない」

 2021年にドラフト外で入団したドレイヤーは2022年から24年にかけてマイナーで登板し、順調に3Aオクラホマシティ・コメッツまで昇格。24年は37試合に登板して5勝2敗、防御率2.95をマークした。

「フォーシームの平均急速は約93マイル(約149.6キロ)で、スライダーを多用。あまり使われないが、カーブも持っている。ここまでの17奪三振のうち、12をスライダーで、5つをフォーシームで奪った」

 ドレイヤーは中継ぎとしてさまざまなシチュエーションで起用されている。シカゴ・カブスと対戦したデビュー戦の東京シリーズ第2戦では5回の1イニングを投げ、4月6日のフィラデルフィア・フィリーズ戦では4回から6回までと回またぎにも対応。使い勝手のいい貴重な存在となっている。

【動画】決め球のスライダーで三振を奪うドレイヤー
 
 カリフォルニア州の日刊紙『Orange County Register』も「うれしいサプライズだ」とドレイヤーに注目。「冷静沈着な26歳は、今まさにブルペンの重要メンバーとして頭角を現わしつつある。まるで以前からチームにいたかのような落ち着きと成熟さで、今シーズン、ルーキーとして華々しく登場した」と伝えた。

「ポーカーフェイスでルービックキューブの達人。マウンドで精密さを発揮するドレイヤーの父スティーブは、1993年と1994年にテキサス・レンジャーズで15試合(うち9試合に先発)に出場した元プロ投手だ」
 
 4月15日のコロラド・ロッキーズ戦で先発ランドン・ナックの後を継ぎ、5回と6回を無失点に抑えて2勝目を挙げたドライヤーは、「勝利に貢献するために全力を尽くすのは当たり前だけど、結局はキャッチャーのウィル・スミスの配球が素晴らしかった」と語って女房役を称えた。

 デーブ・ロバーツ監督も「好感が持てる選手だ。みんな彼を気に入っている。本当に頭がよく、私がこれまで見てきた若手のなかで最も賢い選手のひとり。好奇心は十分あるけど、過剰ではない。影響を受けすぎるわけでもなく、学ぶ意欲もある。明らかに素晴らしい才能の持ち主だ。彼の活躍はうれしいし、サプライズだった」と手放しで絶賛した。

 マイケル・コーペック、ブラスダー・グラテロル、ブレイク・トライネンが負傷者リスト入りしているブルペン陣において、ルーキーの左腕に大きな期待が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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