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「少しでもリリーフ陣を助けたかった」疲弊のドジャースブルペンを救った26歳右腕サウアーに脚光「彼の貢献は必要だった」指揮官も満足

THE DIGEST編集部

2025.05.01

3回から7回までロングリリーフし、メジャー初勝利を挙げたサウアー。(C)Getty Images

 疲弊しているロサンゼルス・ドジャースを救ったのは、傘下3Aオクラホマシティ・コメッツから昇格したばかりの26歳右腕マット・サウアーだった。先発投手を温存するブルペンデーとした現地4月29日のマイアミ・マーリンズ戦で、この日に昇格したサウアーは3回からマウンドに上がり、7回まで計5イニングを78球、被安打5、4奪三振、1失点と好投してみせた。

 地元紙『Los Angeles Times』によると、ドジャースのリリーフ陣が投げた計126イニングは、メジャー断トツの投球回数。同紙は「26歳右腕がブルペンを救った。ドジャースブルペンの稼働率は大きな懸念事項となっており、その状況をサウアーは3Aから見守っていた。だからこそ、マーリンズ戦でマウンドに立った時、ロングリリーフする決意をしていた」と伝えた。

「オクラホマシティにいても、ドジャースを応援していた。ブルペンが酷使されていたのは知っていたからね。少なくとも5イニングは投げようと思っていた。リリーフ陣を少しでも助けたかったんだ」と語った右腕は、5回無失点でメジャー初勝利をマークした。

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 デーブ・ロバーツ監督も「彼のパフォーマンスは言葉では言い尽くせない。いまのわれわれのリリーフ陣の状況を考えると、彼の貢献は絶対に必要だった」と満足したコメントを残している。

 3月に日本で行なわれた東京シリーズでメンバー入りしていたサウアーは、帰国後にマイナー降格。その後も昇格と降格を繰り返していたが、マーリンズ戦の奮闘もあって今後もドジャースでの登板が増えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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