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ブルペンデーのドジャースが“野手登板”で大勝。LA記者の笑い止まらず「このリリーフ投手の存在は貴重だ」

THE DIGEST編集部

2025.04.30

マーリンズに大勝したドジャース。9回は野手のK.ヘルナンデスを登板させる余裕をみせた。(C) Getty Images

マーリンズに大勝したドジャース。9回は野手のK.ヘルナンデスを登板させる余裕をみせた。(C) Getty Images

 現地4月29日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でマイマミ・マーリンズに大勝を収めた。1番・指名打者で先発出場した大谷翔平が初回に初球先頭打者アーチを放つなど、打線が大爆発。大量リードを奪った9回には野手を登板させる余裕を見せた。
【動画】“謎のヘルメット”を着用したK・ヘルナンデスが9回のマウンドへ

 予想外のワンサイドゲームになった。ドジャースは大谷の同点ソロホームランを皮切りに打線がつながり、一挙3得点。3回までに7対1とリードし、2022年のサイ・ヤング賞右腕サンディ・アルカンタラをKOした。

 6回には無死満塁からウィル・スミス、トミー・エドマンの連続二塁打で4点を追加してダメ押し。8回にはアンディ・パヘスのソロでさらに加点すると、4番テオスカー・ヘルナンデスが4安打目となる適時打を放ち、この日4打点と大活躍。結局、15対2と一方的な展開で試合を決めた。

 ドジャースはブルペンデーだったにもかかわらず、2番手のマット・サウワーが5回5安打1失点の好投で8回までの投手起用は3人までに抑えられた。そして9回には7回から途中出場していたユーティリティ・プレーヤーの“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデスをマウンドへ。2本の内野安打を許したものの、キケは直球と超遅球を駆使した緩急ある投球で1イニングを無失点に抑え、試合を締めた。
 
 まさかの爆勝にドジャース記者の笑いは止まらない。米スポーツメディア『The Athletic』のドジャース担当ファビアン・アルダヤ氏は「ドジャースがマーリンズを圧倒した。彼らは明日に向けてほぼリセットされ、その後はオフ日に入ることができる。(現地5月2日から)10連戦が始まるのだから、大いに必要なことだ」と記し、9回にマウンドに上がったキケには、「このリリーフ投手の存在は貴重だ」と褒め称えた。

 ほかにも、米紙『Los Angels Times』のジャック・ハリス氏は「LAはブルペン・ゲームを行なうはずだったのだが、3人だけしかリリーフ投手を起用しなかった」と最少人数で乗り切れた展開を称賛。MLB記者のソニア・チェン氏も「ブルペン・ゲームのうち、ひとりはキケ・ヘルナンデスだった」と紹介し、貯金10(20勝10敗)でナ・リーグ西地区首位に立ったことを伝えた。

 一方で、思わぬ大敗を食らったマーリンズは先発のアルカンタラが大誤算。試合前の地元メディアは「先発投手の不在は、ドジャースにとって魅力的なギャンブルといえる。ブルペンへの絶対的な信頼を表明する大胆な宣言と言えるだろう」と煽っていたが、コテンパンにやられたうえ、最後は野手まで登板させられる屈辱的な敗北だった。

構成●THE DIGEST編集部

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