開幕から8勝4敗と4カード連続で勝ち越したロサンゼルス・エンジェルスが、一転して以降の17試合で4勝13敗と大ブレーキ。勝てなくなった原因はロン・ワシントン監督の“古びた”指示かもしれない。エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は現地4月30日の記事で指摘した。
「2025年シーズンの開幕当初は絶好調だったが、その後、突如として壁に突き当たった。ここ8試合で1勝7敗。この原因を的確に特定できるかもしれない。ワシントン監督はコーチ陣によるゲームプランニング方法と、試合前に選手に開示するスカウティングの情報量を厳しく制限したという」
カリフォルニア地元紙『Orange County Register』が29日の記事で、ワシントン監督のコメントを紹介。攻撃力の低迷で負けが込んでいるなか、指揮官は「いまの野球には情報が多過ぎだ。時には情報に振り回されて打席で対応できないことがある。打席でどんな球に対応できるのか自身で判断する必要がある」と語り、選手に与えている情報量を制限していると明かした。
「選手たちは豊富な情報を100パーセント信じてしまう傾向があり、自分の感覚を信じないことがある」
近年のベースボールは何よりもデータを重視する傾向が顕著。同メディアは、「情報化時代といわれる現代野球において、情報を活用しないのは低レベルだ」と憤怒。「ワシントン監督はエンジェルスの選手たちを、自身の仕事のやり方を知らないマイナーリーガーのように扱っている。相手投手との間で起こりうるあらゆる事象を把握する必要がないと、本当に考えているのだろうか。エンジェルスは試合前から戦略的に非常に不利な状況に置かれている」と指摘している。
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ワシントン監督が情報を制限していると明かしたのは、現地4月18日から始まったサンフランシスコ・ジャイアンツとの3連戦の期間中。その前のテキサス・レンジャーズとの3連戦で3連敗したことを受けての判断だったようだ。
結果的にジャイアンツとの3連戦は2勝1敗と勝ち越したが、それでも同メディアは「ふんだんな情報を与えていた開幕当初、エンジェルスは本塁打率でリーグトップだった。うまくいっていたのに、なぜ監督は思い切った変更に打って出たのだろうか。まったく理解できない。エンジェルスが他球団からあまりに大きく遅れを取っていることを、あらためて思い知らされる。もう笑えない」と、情報制限の戦略を完全否定した。
「選手に与える情報量を減らしたことで、打線が空回りし、三振が多く、四球も取れない状況は、コーチ陣の視点から見て最悪の事態なのに。ワシントン監督はまるで雲に向かって叫んでいる老人のようだ。自チームの打線が好調だったから、やり方を変えたのか。まったく馬鹿げている」
開幕から4カード連続で勝ち越した後、6カード中5カードで負け越し。3連敗も2つあり、直近のシアトル・マリナーズ戦2連戦も2連敗で終えている。現地5月1日からア・リーグ中地区首位のデトロイト・タイガースと4連戦を戦うエンジェスは、開幕当初の勢いを取り戻してア・リーグ西地区最下位から脱出できるのか。
構成●THE DIGEST編集部
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カリフォルニア地元紙『Orange County Register』が29日の記事で、ワシントン監督のコメントを紹介。攻撃力の低迷で負けが込んでいるなか、指揮官は「いまの野球には情報が多過ぎだ。時には情報に振り回されて打席で対応できないことがある。打席でどんな球に対応できるのか自身で判断する必要がある」と語り、選手に与えている情報量を制限していると明かした。
「選手たちは豊富な情報を100パーセント信じてしまう傾向があり、自分の感覚を信じないことがある」
近年のベースボールは何よりもデータを重視する傾向が顕著。同メディアは、「情報化時代といわれる現代野球において、情報を活用しないのは低レベルだ」と憤怒。「ワシントン監督はエンジェルスの選手たちを、自身の仕事のやり方を知らないマイナーリーガーのように扱っている。相手投手との間で起こりうるあらゆる事象を把握する必要がないと、本当に考えているのだろうか。エンジェルスは試合前から戦略的に非常に不利な状況に置かれている」と指摘している。
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結果的にジャイアンツとの3連戦は2勝1敗と勝ち越したが、それでも同メディアは「ふんだんな情報を与えていた開幕当初、エンジェルスは本塁打率でリーグトップだった。うまくいっていたのに、なぜ監督は思い切った変更に打って出たのだろうか。まったく理解できない。エンジェルスが他球団からあまりに大きく遅れを取っていることを、あらためて思い知らされる。もう笑えない」と、情報制限の戦略を完全否定した。
「選手に与える情報量を減らしたことで、打線が空回りし、三振が多く、四球も取れない状況は、コーチ陣の視点から見て最悪の事態なのに。ワシントン監督はまるで雲に向かって叫んでいる老人のようだ。自チームの打線が好調だったから、やり方を変えたのか。まったく馬鹿げている」
開幕から4カード連続で勝ち越した後、6カード中5カードで負け越し。3連敗も2つあり、直近のシアトル・マリナーズ戦2連戦も2連敗で終えている。現地5月1日からア・リーグ中地区首位のデトロイト・タイガースと4連戦を戦うエンジェスは、開幕当初の勢いを取り戻してア・リーグ西地区最下位から脱出できるのか。
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