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中5日で5回途中KOの佐々木朗希に“3A調整”のススメ。自身初の奪三振ゼロ降板に米辛口ジャッジ

THE DIGEST編集部

2025.05.10

プロ入り初となる中5日での先発登板だった佐々木。自己ワースト5失点を喫した。(C) Getty Images

プロ入り初となる中5日での先発登板だった佐々木。自己ワースト5失点を喫した。(C) Getty Images

 現地5月9日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が敵地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発した。プロ入り後、初の中5日での登板だったが、4回0/3を5安打3四死球5失点で降板。チームは9回に大谷翔平の勝ち越し12号3ランで劇的な逆転勝ちを飾ったが、日本人右腕にはドジャース傘下“トリプルA”での出直しが叫ばれている。
【動画】「真っすぐに強さなかった…」佐々木朗希が初回に2被弾

 ドジャース打線が1点を先制した直後、佐々木は初回1死から2番ケテル・マルテに同点ソロを浴びる。さらに2死後に右中間を破る二塁打でランナーを背負うと、5番ユジニオ・スアレスに直球を狙われ中越え2ラン。いきなり3失点で逆転を許した。

 2回に逆転してもらった佐々木だが、以降もリズムが掴めない。打線が5得点を挙げて8対3と大きくリードして迎えた4回には先頭のスアレスに二塁打から内野ゴロの間に1点を失うと、2アウト後には2つの四死球を与えてピンチを招く。ここはなんとかゼロに抑えたが、初回から不安定な投球が続いた。

 そして5回に先頭打者を四球で歩かせた佐々木を見て、デーブ・ロバーツ監督は交代を即決。佐々木は61球で降板した。このあと2番手のアンソニー・バンダが2死満塁から痛恨の満塁弾を浴びて同点。5点のリードが一気に消し飛んだ。
 
 5回まで投げ切れなかった日本人ルーキーに対し、現地の評価は非常に厳しい。メジャー投手のあらゆる投球データを分析している『TJStats』は佐々木のチャート表を公式Xにアップし、NPB時代を通じて初めて奪三振がゼロだった事実を突きつけると、「ロウキ・ササキは速球で空振り三振を奪えない」と記し、160キロ超えの武器である直球に辛口だった。

 別メディアでは、米ボストンに拠点を置くスポーツメディア『The Skippers View』が辛辣だ。佐々木が今季8試合の先発登板で34.1イニングを投げて1勝1敗、防御率4.72、奪三振24、WHIP1.49(1イニングあたりの与四球と被安打数の合計。数値が低いほど安定感のある優れた投手だと評価される)という成績について、「ロウキ・ササキをトリプルAに送り、自信をつけさせたらどうか」と逆提案。期待以下の数字に落胆を隠せず、3Aでの調整を勧めている。

 佐々木は試合後、初回の2被弾について「真っすぐの強さがなかった。弱いボールが甘く入った」と自己分析。中5日での調整については「(中6日と同じく)3日前にブルペンに入るタイミングは今回と変わらず、調整自体に難しさは感じなかった。そこまでパフォーマンスに影響した感じはしなかった」と振り返っている。

 結果的にチームは打ち合いを最後の最後で制したが、「勝たなきゃいけない試合を僕がそういうキッカケを作ってしまった」と反省。大谷をはじめ破壊力のある攻撃陣に感謝した。

構成●THE DIGEST編集部

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