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開幕から好調のメッツ千賀滉大、本人は“運”を強調も米メディアは「必要な場面で踏ん張り抑え切った結果」と評価

THE DIGEST編集部

2025.05.12

好投を続ける千賀に高い評価が向けられている。(C)Getty Images

 開幕から順調に白星を重ねるなど、メジャー3年目のシーズンで好パフォーマンスを披露しているニューヨーク・メッツの千賀滉大。現地時間5月7日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では6回を投げ被安打2、無失点というピッチングを展開し、自身3試合ぶりとなる4勝目をマークしている。
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 加えて、防御率も1点台という驚異的な成績を残すなど、故障に泣いた昨年の悔しさを吹き飛ばす程の活躍を続け、地区首位を走るメッツの先発陣の一角として確かな存在感を発揮している。

 ここまでの千賀の結果に対し米国内からの賛辞も伝えられており、米老舗スポーツサイト『Sports Illustrated』でも、そのピッチングに高い評価を送る。現地時間5月10日配信の特集記事の中では、「今季のセンガの投球を見ている人なら誰でも、彼がいかに圧倒的な内容で投げているかは分かるだろう。もちろん、防御率が必ずしも投手の実力を完璧に示す指標ではないにせよ、他のどの数値と比べても、それに近い精度を持つことは間違いない」と綴られている。

 その上で、千賀本人のコメントを紹介。開幕から好調を維持する一方で、「多くの場面で運に助けられている気がしています。シーズンを通して、自分の投球内容でこのギャップを埋めていければ、本来の姿に近づけると思っています」として、まだ十分な内容ではないと分析している。

 同メディアは千賀の発言に対し、「実際、センガのこのコメントには一定の説得力がある。たとえば、ダイヤモンドバックス戦では、彼は無失点に抑えながらも5つの四球を与えていた」などと指摘。前回登板のスタッツを例に挙げるとともに、続けて「ただし、これを『運が良かった』と片付けるよりは、必要な場面でしっかりと踏ん張り、抑え切った結果と見るべきかもしれない」と論じている。

 加えて、同メディアは投球自体が優れていたと強調しながら、以下のように称賛し、トピックを結んでいる。

「たとえ多少の運がセンガの今季の快進撃に影響していたとしても、彼がリーグ屈指の投手としてハイレベルなパフォーマンスを見せていることに疑いの余地はない。たとえ本人がそれを認めたがらなくとも」

 もちろん、千賀が意識する結果に対して一喜一憂することなく、慎重さを崩さない姿勢も、アスリートの成長にとって不可欠だ。やはり、投手としての高いスキルとともに精神面における逞しさも、今季の結果の要因となっていると言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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