現地５月15日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でオークランド・アスレチックスと対戦し、19対２の圧勝を飾った。今季初めて１試合で２本の本塁打を放つなど、６打点を叩き出した大谷翔平に称賛の声が集まるなか、「９番・セカンド」で先発出場したキム・ヘソンの評価もうなぎ上りだ。
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　韓国野球界が誇る26歳はこの日、３打数３安打２打点４得点１盗塁と大車輪の活躍で、５打席すべてで出塁してみせた。前日にはメジャー初本塁打を放つなど絶好調で、打率が.429にOPS も1.038と急上昇。変化球への対応に難があり、三振が増えつつあった数試合前の苦戦ぶりが嘘のように、一大ブレイクの予感さえ漂わせている。

　走攻守の三拍子が揃うキム・ヘソンのハイパフォーマンスに母国・韓国のメディアも大興奮だ。『OSEN』は「メジャーに定着できるのか、またマイナーに降格するのではないか。そんな疑念をすっかり吹き飛ばしてしまう暴れっぷりだ。もはや彼はトミー・エドマンの代役ではない」と称え、『Ｘスポーツ』は「大谷とのＫＯデュオは最強となりつつある。ヘソンが塁に出れば大谷がかならず打つ。新たな勝利の方程式だ」と記した。

　さらに『マイデイリー』は「日本のメディアやファンもヘソンのバッティングセンスに賛辞を惜しまない。大きな期待を寄せ、注目度も格段に上がった印象で、絶賛の嵐となっている」と伝えた。
  　不動のオールマイティだったエドマンは負傷離脱中で、復帰時期などの先行きは不透明な状況だ。当初、デイブ・ロバーツ監督もキム・ヘソンに対して経験を積ませるのが第一と考え、エドマン復帰後はふたたびマイナー行きが既定路線だったが、ここに来て状況は一変。同監督は「彼にはスピードがあるから、投手にストレスを与えられるんだ。彼が塁に出れば、ショウヘイも打ちやすくなる。間違いなくその存在が、上位打線の攻撃の幅を広げてくれているよ」と手放しで称えている。

構成●THE DIGEST編集部
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