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魂の110球、山本由伸は「ウィルを信じて思い切り」山場の7回はスミスの「ミット目掛けて」「狙いよりは真ん中寄りにいきましたけど…」

THE DIGEST編集部

2025.05.21

7回無失点と好投した山本。チームは延長でサヨナラ勝ちした。(C)Getty Images

7回無失点と好投した山本。チームは延長でサヨナラ勝ちした。(C)Getty Images

 現地5月20日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発。7回110球を投げて無失点、被安打わずか1と堂々の投球でマウンドを降りた。試合は9回に同点に追いつかれたドジャースが10回にサヨナラ勝ち。山本に勝敗はつかなかった。

「逆転されましたけど、最後まで打線がつながって、なんとか全員で勝てたのですごくいい試合だった」と振り返った山本は自身の投球について、「相手投手もすごくいいピッチングをしていたので、とにかく先頭を出さないだとか、先制点につながらないように、毎イニング気を引き締めて投げた」と語った。

 山場となった7回、2死一、三塁の場面、ドジャースベンチはまったく動かなかった。「フォアボールを出した後、監督の方を見たら出てきてなかったので、もちろん自分も(7回の最後まで)いく気でましたし、最後のバッターに思い切り向かっていけた。カーブだったりカットボールだったり、ウィル(スミス)がすごく考えて、うまく配球してくれたので、とにかくウィルを信じて思いきり投げました」と振り返った。

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 その7回のピンチで、6番ペイビン・スミスを空振り三振に抑えた場面は、「カットボールのサインだった。ちょっと狙いよりは真ん中寄りにいきましたけど、ウィルのミットを目掛けて思いきり投げられていたので、いい結果になってよかった」と、安堵の表情を浮かべた。

 6回まで被安打0。7回に1本の安打を打たれたが、米記者から「ノーヒットノーランは考えた?」と聞かれると、「えー、やっぱり9イニングはすごく遠い。130球くらい投げられたら別ですけど」と笑った山本は、「球数もまぁまぁ順調にいっていたので、とにかく目の前のバッターに集中して投げてました」と語り、「勝利に貢献できてすごくうれしく思いますし、チームの勝ちにつながるピッチングを毎試合できるように頑張りたい」と、次戦に向けて気を引き締め直した。

構成●THE DIGEST編集部

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