いよいよあの男が帰ってくる。

【動画】史上初の40-70達成でMVPに輝いたアクーニャJr.の2023シーズンハイライト

　2023年に史上初の40本塁打＆70盗塁を達成したロナルド・アクーニャJr.（ブレーブス）が５月23日（現地）のパドレス戦で今季初出場を果たす見通しであることが明らかになった。

　アクーニャJr.は昨年５月26日、走塁中に左膝前十字靭帯を断裂して残りシーズンを全休。今年５月16日になってようやくルーキーリーグで実戦復帰。直後に３Ａへ昇格すると、飛距離420フィート（約128メートル）の特大弾を放つなど５試合で打率.417、OPS1.465と格の違いを見せつけていた。

　１年ぶりにメジャーの舞台に帰ってくるアクーニャJr.のプレーで最も注目されるのは、言うまでもなく「スピード」だ。実は、アクーニャJr.は21年には左膝前十字靭帯を断裂している。両膝の靭帯を断裂した選手が果たして以前のスピードを維持できるのか？　
球界関係者の中には悲観論も少なくない。

　だが、仮に全盛期のスピードが戻らなかったとしても、アクーニャJr.はその打棒だけでチームに大きなインパクトをもたらすことができる。 　現在、ブレーブスの１番打者は全体で打率.236／出塁率.276／長打率.325と火付け役としての役割を果たせていない。ここに、リードオフ通算打率.293／出塁率.384／長打率.533を誇るアクーニャJr.が帰ってくることの意味は計り知れない。

　昨年５月、チームのメディカルスタッフから左膝の靭帯が完全に断裂していることを知らされた際、悔し涙を流したというアクーニャJr.。だが、すぐに落ち着きを取り戻した彼はトレーナーにこう告げたという。「もう１度MVPを取るよ」

　悪夢の開幕７連敗から勝率５割まで盛り返したブレーブス。前人未到の記録を達成したスーパースターの帰還をさらなる追い風にしたい。

構成●SLUGGER編集部

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