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ドジャースが5時間半を超える死闘…1時間38分の中断→延長突入で今季2度目の“日またぎ”試合も13回に競り勝ち3連勝。大谷翔平は1安打1得点

THE DIGEST編集部

2025.05.24

降雨で長時間の中断もあったなか、大谷は5打数1安打だった。(C)Getty Images

 5時間半を超える死闘を制した。

 現地5月23日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でニューヨーク・メッツに延長13回の末、7対5で競り勝ち3連勝。1番・指名打者で先発出場した大谷翔平は5打数1安打(1四球)で2試合ぶりのヒットを記録した。

 降雨の中で迎えた初回、大谷は昨季までロサンゼルス・エンジェルスに所属し、2019~23年まで同僚だったグリフィン・キャニングと対峙した。第1打席は、カウント2-2から6球目のスライダーに中途半端に手を出してボテボテの投ゴロに倒れた。

 3回1死一塁で迎えた第2打席は3-1からボールを見極めて四球を選ぶ。ランナーがそれぞれ進塁して2死になったあと、3番フレディ・フリーマンの打席で雨が急に強く降り試合は1時間38分間中断する。再開後、フリーマンは四球で満塁に好機を拡大。4番ウィル・スミス、テオスカー・ヘルナンデスの連続タイムリーでドジャースが3点を先取した。

 2点リードした4回2死一塁、大谷の第3打席目敵地とあって大ブーイングを浴びせられる。メッツ先発のキャニングから2番手マックス・クラニックと対峙し、緩いカーブにバットが空を斬り三振に打ち取られた。

 3、4回に1点ずつを失い3対2とされた5回2死、ドジャースは2つの四死球から一、二塁にすると、マックス・マンシーとアンディ・パヘスの連続適時打で2点を加点。5対2とメッツを突き放す。

 6回1死走者なしで迎えた大谷は4番手左腕ホセ・カスティーヨの初球に積極的にバットを振るも、力のない一ゴロに倒れて3打席ノーヒットが続く。21日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦から9打席連続無安打となり、打率も3割を切った。

 9回1死の第5打席は2ボールから1球ファールし、4球目の直球を振り抜き右前に鋭い打球を放った。このあと大谷はムーキー・ベッツの打席で二盗を試みたが刺され、盗塁死となった。
 
 ドジャースはクレイトン・カーショウが先発に上がったが、雨天中断があったため、2回26球を投げて無安打無失点で降板。そのあとマット・サウワーが3回3安打2失点(自責1)、ベン・カスペリアスが3回を投げ無安打6奪三振のパーフェクト投球でつなぎ、9回は左腕のタナー・スコットをマウンドに送る。

 ところが守護神が大誤算だった。先頭に左安打を許し、1死に打ち取ったあと四球を与えて一、二塁と得点圏にランナーを背負うと、5番ジェフ・マクニールに右翼線を突き破る2点適時三塁打で1点差に詰められる。続くタイロン・テーラーには甘く入ったスライダーを左翼線に運ばれ、土壇場でメッツに追いつかれる大炎上。敵地が一気に沸くなか、デーブ・ロバーツ監督はたまらずアレックス・ベシアにスイッチして、左腕がサヨナラ負けの窮地をしのぐ。

 ドジャースは延長10回、二塁から始まるタイブレークの好機はフリーマンから始まる好打順だったがこれを生かせず無得点。その裏、6番手ルー・トリビノが2死二、三塁のピンチを招くも、なんとかゼロで防ぐ。なお、この試合は延長10回裏に突入した段階で日付が現地時間で24日となり、ドジャースは5月3日のアトランタ・ブレーブス戦以来、今季2度目の"日またぎ"試合となった。

 延長12回、大谷の6度目の打席はライトに高い飛球を放ったが右飛。上位打線からだったが、またも得点を奪えなかった。

 両チーム延長3イニングを無得点で迎えた13回、ドジャースは先頭のテオスカー・ヘルナンデスが三塁線を鋭く破る二塁打でついに勝ち越し。さらにパヘスの犠飛で7対5とリードを広げた。この点差を11回から途中登板したルイス・ガルシアが三者凡退に仕留めて6時間に迫る激闘がようやく決着した。
 
構成●THE DIGEST編集部

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