エースの好投が止まらない。

　ニューヨーク・メッツの千賀滉大投手が現地５月31日（日本時間１日）、本拠地でのコロラド・ロッキーズ戦に先発登板し、７回途中２安打２失点、７奪三振、２四球の内容で今季６勝目（３敗）をマーク。再び規定投球回に到達した日本人右腕は、防御率1.60でロサンゼルス・ドジャースの山本由伸（1.97）を抜き、ナ・リーグトップに浮上している。

【動画】千賀滉大がロッキーズ相手に見せた三振ショー 　初回１死から２番エセキエル・トーバーの先制ソロを浴びた千賀だが、後続を二者連続の空振り三振に仕留め、その後は、冷静なマウンド捌きでロッキーズ打線を翻弄していく。６回まで17人連続アウトを記録すると、７回の２四球が絡んだ１死一、二塁の場面では、５番タイロ・エストラダに左前適時打を打たれ、２点目を失ったところで降板した。

　代名詞のゴーストフォークを左翼席に運ばれるも、さすがの修正能力を見せた千賀。今回の投球内容にメッツを率いるカルロス・メンドーサ監督は、賛辞を惜しまない。地元放送局『SNY』が試合後の会見映像を公開しており、その中で指揮官は、「相手打者がセンガのフォークを振り続け、彼も投げ続けていた」と振り返っている。

　さらに動画内では、「あれだけフォークを投げれば、実際には時速95-96マイル（約152.9～154.5キロ）だった速球が98-99マイル（約157.7～159.3キロ）に見える」と分析。「カットボールやスイーパーなど、全ての球種が良かった。攻めの投球で有利なカウントを築き、空振りも多く取っている。本当に堅実な投球だ」と称賛の言葉を並べていた。

　なお、この試合にメッツは８対２と快勝。２連勝で貯金を「14」に伸ばしている。

構成●THE DIGEST編集部
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