開幕から先発投手陣の相次ぐ故障離脱に悩まされているロサンゼルス・ドジャースが、ヒューストン・アストロズのエース左腕フランバー・バルデス（31）の獲得に向け、サンディエゴ・パドレスとの争奪戦に参戦する可能性があると、米メディア『Athlon Sports』が報じた。
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　同メディアは、ドジャースに対し、「WS制覇を目指すには更なる補強が不可欠」と強調し、続けて「ドジャースは今夏のトレード市場で最大の注目選手の１人、アストロズのバルデスの獲得に動く可能性がある」と伝えた。

　ドジャースが獲得に乗り出す可能性があると報じられたのは、２度のオールスター選出を誇り、今季は85イニングで防御率3.07を記録しているアストロズのエース左腕・バルデスだ。同メディアは、また「山本由伸と並ぶ先発投手の一人として、ローテの上位に加わる存在となる」と予想。続けて、次のように綴った。

「大谷の登板見送り、グラスノーとスネルの復帰時期不透明という現状を踏まえ、ドジャースが最も積極的なチームの一つになる可能性がある」
  　一方で、同じナ・リーグ西地区で激しい首位争いを繰り広げるパドレスもバルデスに強い関心を示しているという。記事の中で「故障離脱中のマイケル・キングと不安定なディラン・シースの後ろを固める先発投手を欲しており、バルデスのような実力者を加えることでポストシーズン進出、さらにはその先を狙う構えだ」と記述し、以下のように予測した。

「現在、ドジャースとパドレスのゲーム差はわずか１（日本時間10日の段階では0.5）。バルデスを巡る争奪戦が、両者の因縁を再燃させ、地区優勝かワイルドカードかを分ける鍵となるかもしれない」

　バルデスは今季アストロズで13試合（完投２回）に先発登板し、防御率3.07、６勝４敗、84奪三振、WHIP1.06の成績をマーク。複数の米メディアの報道でも、アストロズは同左腕に契約延長の打診をしておらず、再契約する可能性は「低い」とされており、今シーズン終了後にフリーエージェント（FA）になる予定だという。

　ドジャースはワールドシリーズ２連覇に向けて、同エース左腕の獲得に動くのか。今後の動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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