菅野智之のトレード移籍は、もはや既成事実かもしれない。ボルティモア・オリオールズに加入して１年目、13試合で５勝４敗、防御率3.23と安定した菅野を複数球団が狙っているという。

　有力な移籍先と見られているのが、シカゴ・カブスのようだ。米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者は、菅野が「シカゴ・カブスの理想のターゲットになっている」と報じた。

　米メディア『FanSided』のバネッサ・セラオ記者も、「カブスのブルペンは負傷者問題に悩まされており、ハイエンドの先発投手を求めている。菅野の成績を考えると、まさにうってつけの投手と言える。クオリティースタートが期待でき、先発登板で４失点以下という好成績を誇る菅野は、まさに投手陣に安定感をもたらす存在だ」と、投手としての能力とカブスのニーズが合致すると太鼓判を押した。

　セラオ記者は26勝38敗でア・リーグ東地区の最下位（現地６月９日時点）に沈んでいるオリオールズで「貴重な戦力になっている」菅野を、「2024年に日本で防御率1.67を記録。そのような圧倒的な強さをオリオールズで証明した。確かな制球力をメジャーでも存分に発揮。35歳の右腕は75.1イニングを投げて、防御率3.23と奇跡的な活躍を見せている」と絶賛している。

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  　さらに、「カブスが菅野を獲得すれば先発陣の層は厚くなり、プレーオフ進出の可能性は高まる。似たような成績のハイエンド投手と比べて費用対効果が高いのも魅力的だ」と念を押すように記している。

　40勝26敗のカブスは、２位のセントルイス・カーディナルスに４ゲーム差をつけてナ・リーグ中地区の首位に立っている。今永昇太、鈴木誠也のいるカブスが菅野を獲得し、プレーオフに進むのか。35歳のオールドルーキー、菅野の去就を米メディアが注視している。

構成●THE DIGEST編集部

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