「互角を招くハイライトパッケージだ」
現地6月16日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が663日ぶりに投手復帰した。"二刀流"としてサンディエゴ・パドレス戦に先発した大谷は、1回28球、被安打2、1失点。1回表を投げ切り、1回裏からはDHとして打者に専念した。
大谷の投手復帰を米メディアは大々的に報道した。あらゆる媒体が自社記事、または通信社の配信記事をネット上に公開。さらに『MLB.com』も大谷の二刀流復帰を祝うかのように投手・大谷の投球や打者・大谷の安打など、動画や画像を駆使したいくつもの投稿をSNSにアップしている。
そのMLBがアップしたひとつの投稿に、対戦相手パドレスの専門メディア『Friars on Base』がかみついた。冒頭のような文言で非難したのは、投手・大谷のハイライト映像だった。
【動画】パドレスメディアが批判したMLBの「投手・大谷」ハイライト
MLBが公開した映像は、先発した大谷がパドレス打線相手に、ストライクを奪ったり、空振りを奪ったシーンのオンパレードだった。これに対して同メディアは、「MLBのハイライト映像は、大谷が打たれたシーンが省略されていた」と矛先を向けた。
1回表にマウンド上がった大谷は、先頭のフェルナンド・タティースJr.に右翼前に運ばれ、2番ルイス・アラエスにも中前打を許した。無死一、三塁と走者を背負うと、3番マニー・マチャドに犠飛を打たれ、1点を失った。
「MLBのハイライト映像ではサンディエゴの攻撃がカットされた。実際、大谷は三振をひとつも奪えなかった。圧倒的な投球とは言えないものだった。これは大谷翔平を批判する記事ではない。彼はスポーツ界で最もエキサイティングなアスリートのひとりで、グラウンドに立つたびに話題を振りまいている。2023年8月23日以来の投手登板は、もちろん注目に値するだろう。しかし、プロモーション映像と改訂映像には大きな違いがある」
「投手・大谷のパフォーマンスを、圧倒的な投球としてまとめてしまったMLBには、リアルのストーリーが欠落していた。実際には663日ぶりに登板した投手が、なんとか1イニングを耐え凌いだのだ。なかにはパドレスが大谷を1イニングで降板させたと言う者もいるだろう。パドレス打線は大谷に屈しなかった。何も重箱の隅をつついているのではない。真実を語っているだけだ」
MLBが公開した投手・大谷のハイライト映像に、パドレス専門メディアは心底納得がいかなかったようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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【記事】今季中に退団するかもしれないドジャース3選手「状況次第ではトレード要員の切り札になる」地元メディアが名指し
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そのMLBがアップしたひとつの投稿に、対戦相手パドレスの専門メディア『Friars on Base』がかみついた。冒頭のような文言で非難したのは、投手・大谷のハイライト映像だった。
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MLBが公開した映像は、先発した大谷がパドレス打線相手に、ストライクを奪ったり、空振りを奪ったシーンのオンパレードだった。これに対して同メディアは、「MLBのハイライト映像は、大谷が打たれたシーンが省略されていた」と矛先を向けた。
1回表にマウンド上がった大谷は、先頭のフェルナンド・タティースJr.に右翼前に運ばれ、2番ルイス・アラエスにも中前打を許した。無死一、三塁と走者を背負うと、3番マニー・マチャドに犠飛を打たれ、1点を失った。
「MLBのハイライト映像ではサンディエゴの攻撃がカットされた。実際、大谷は三振をひとつも奪えなかった。圧倒的な投球とは言えないものだった。これは大谷翔平を批判する記事ではない。彼はスポーツ界で最もエキサイティングなアスリートのひとりで、グラウンドに立つたびに話題を振りまいている。2023年8月23日以来の投手登板は、もちろん注目に値するだろう。しかし、プロモーション映像と改訂映像には大きな違いがある」
「投手・大谷のパフォーマンスを、圧倒的な投球としてまとめてしまったMLBには、リアルのストーリーが欠落していた。実際には663日ぶりに登板した投手が、なんとか1イニングを耐え凌いだのだ。なかにはパドレスが大谷を1イニングで降板させたと言う者もいるだろう。パドレス打線は大谷に屈しなかった。何も重箱の隅をつついているのではない。真実を語っているだけだ」
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