現地６月19日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が本拠地でのサンディエゴ・パドレス戦に先発し、６回1/3を投げ７安打５奪三振３失点の粘投で降板。リードを許した場面で交代となり、今季７勝目はお預けとなった。
【動画】「えっ？嘘でしょ」山本由伸も唖然。ストライクゾーンなのに“ボール”と判定された一球

　山本は初回簡単に２アウトを奪ったあと、３番マニー・マチャドに左翼への大飛球を打たれたが、打球はフェンス手前で失速。あと一歩でホームランという当たりに右腕はヒヤッと肝を冷やした。

　２回は１死後、５番ザンダー・ボガーツにカウント2-2から真ん中に甘く入ったスプリットをセンター左に運ばれ先制ソロホームランを許すが、山本は後続をしっかり抑えた。

　圧巻だったのは３回。先頭を三球三振に斬って取ると、続くマーティン・マルドナドも直球２つと、スライダーで連続三振。強打者フェルナンド・タティースJr.には直球、変化球を駆使して追い込むと、最後は低めのカットボールで空振り。三者連続三振に仕留めた。

　４回は先頭のルイス・アラエスが振り抜いた打球が山本に向かって一直線に飛んでいき、右足付近を直撃するアクシデントが襲う。はねた打球を二塁手が処理してアウトを奪ったが、直後にベンチからコーチやトレーナーらが出てきて、山本の状態をすぐに確認。山本は投球に影響がないと判断し、プレーを続けて後続を右直、一ゴロに打ち取った。

　山本は５回無死一、三塁のピンチを背負うとホセ・イグレシアスに左犠飛で追加点を献上。次打者に左安打を浴び、なおも１死一、二塁とピンチが続く。踏ん張りどころの右腕はマルドナドをスプリットで三球三振。一発があるタティースJr.には低めにボールを集め、最後は外角のカットボールで遊ゴロにして最少失点でしのいだ。
  　２点ビハインドのまま６回も続投した山本。１アウトから内野安打でランナーを許したが、４番ガビン・シーツをスプリットで引っ掛けさせ併殺に打ち取った。

　打線の援護がないまま７回のマウンドに上がった山本はホームランを浴びたボガーツに二塁打。続くジェーク・クロネンワースに左適時二塁打を打たれ重い３点目を失った。７番イグレシアスをスプリットでこの日５つ目の三振を奪い、球数が100球に達したところで降板。粘りの投球をみせていた右腕は得点圏にランナーを残し、ベンチに退いた。

構成●THE DIGEST編集部

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