MLB

大谷翔平への“報復死球”に決着――スアレスの処分は2試合に軽減、異議申し立てを取り下げへ「誰かに当てようなんて考えていなかった」

THE DIGEST編集部

2025.06.25

スアレスの処分は軽減され、2試合の出場停止となった。(C)Getty Images

 現地6月24日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)に死球を与えたロベルト・スアレス(サンディエゴ・パドレス)の処分が決定した。

【動画】2試合の出場停止処分!大谷翔平に死球を与えたスアレス

 問題のシーンは、今月19日のドジャース対パドレス戦の9回裏。走者なしの場面で登板したスアレスは、大谷の右肩付近に100マイル(約160キロ)の速球をぶつけてしまった。

 このカードでは、16日から始まった4連戦中に計8つの死球が飛び交っており、直前の9回表にはパドレスの主砲フェルナンド・タティースJr.が手首に死球を受けていたことから、「大谷へのボールは"報復"では?」との見方が強まっていた。

 MLB機構は、この死球を「故意」と判断し、スアレスに3試合の出場停止処分と罰金を科した。現地6月24日にリリースされた米メディア『The Athletic』によれば、スアレスは、この判決に異議を申し立て。処分は2試合に軽減されると、控訴を取り下げる意向を示したという。
 
「ドジャースのスターであるショウヘイ・オオタニに死球を当てたことで出場停止処分を受けていたパドレスの守護神ロベルト・スアレスのペナルティーが2試合に軽減。これを受け、スアレスは異議申し立てを取り下げる意向であると、関係者の話で分かった」

 スアレス本人は、「自分はただ、その試合を締めくくるためにマウンドに上がっただけ。誰かに当てたり、問題を起こそうなんて考えていなかった。ああいう結果を招いてしまい、退場になったことで、試合を投げ切れなかった」と無念さを語っていた。

 そんな彼はこの日、ワシントン・ナショナルズ戦の9回に登板。1点リードというプレッシャーのなか三者凡退に抑え、今季22セーブ目をマーク。出場停止処分は25日から開始される見込みだ。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】鋭い眼差しや弾ける笑顔…!大谷翔平がダッグアウトで見せる様々な表情を厳選!
 
NEXT
PAGE
【動画】2試合の出場停止処分!大谷翔平に死球を与えたスアレス