現地６月25日、MLB公式サイト『MLB.com』のアンドリュー・サイモン記者は最新の打者パワーランキングを発表した。昨季のリーグMVPを受賞した大谷翔平（ロサンゼルス・ドジャース）、アーロン・ジャッジ（ニューヨーク・ヤンキース）を上回る最も勢いあるスラッガーを称えている。

【動画】大谷翔平、ジャッジを上回るメジャー本塁打王！マリナーズ最強捕手の豪快な放物線

　同ランキングは『MLB.com』のデータチームが構築した独自の計算式に基づき、「選手の直近成績」「シーズン全体成績」「過去１年間の成績」をトータルして順位付けしている。記事を配信したサイモン記者は主に前述した２項目を重点に置いていることを前置きしたうえで、現在両リーグの本塁打数でトップを走るシアトル・マリナーズのカル・ローリー捕手を選出した。

　2021年にマリナーズでメジャーデビューし、今季で５年目を迎える同選手は今シーズン打棒が一気に開花。打率.277、69打点、OPS1.039はキャリアハイに迫る勢いだ。さらに現地25日終了時点での32本塁打はジャッジ（28本）、大谷（27本）を突き放し現在メジャートップを快走。打点と合わせてリーグ二冠の活躍だ。

　しかも、現地20日に敵地で行なわれたシカゴ・カブス戦で同選手は快記録を達成している。この日、３番・捕手でスタメン出場したローリーは２本のアーチを含む３安打３打点４得点と大爆発。捕手をメインポジションとする選手として、オールスター前の最多本塁打数を更新した。

　サイモン記者は「この一週間、ローリーは歴史に残るような素晴らしい時間を送った。今週火曜日までの７試合で、打率.483、６本塁打、15打点を記録している」と記し、パワーランク１位に選出した理由を主張。「彼は現在、メジャーリーグで本塁打と打点の二冠に立っており、スイッチヒッターの捕手として、野球史上最高の打撃成績を残すシーズンへと確実に近づいている」と絶賛の言葉を続けた。
  　２位にはジャッジ、３位には大谷を選出した。「ジャッジは今シーズン、打率（.364）、出塁率（.464）、長打率（.724）で依然としてメジャーリーグで圧倒的なリードを保っている。一方のオオタニは（22日のワシントン・ナショナルズ戦で）先発投手として活躍し、本塁打、三塁打、そして５打点を挙げた選手には、ボーナスポイントを加算してもおかしくないだろう。彼はパワーストロークも完璧にこなしている」と説明。特に2023年から372試合で計125本塁打とハイペースでアーチを量産している大谷のパワーに脱帽した。

　MLBパワーランクの順位は以下の通り。ハイレベルな打撃争いからますます目が離せない。

◇MLBパワーランキング
１位　カル・ローリー（シアトル・マリナーズ）
２位　アーロン・ジャッジ（ニューヨーク・ヤンキース）
３位　大谷翔平（ロサンゼルス・ドジャース）
４位　フアン・ソト（ニューヨーク・メッツ）
５位　ケテル・マルテ（アリゾナ・ダイヤモンドバックス）
６位　バイロン・バクストン（ミネソタ・ツインズ）
７位　ライリー・グリーン（デトロイト・タイガース）
８位　ロナルド・アクーニャJr.（アトランタ・ブレーブス）
９位　ジェームズ・ウッド（ワシントン・ナショナルズ）
10位　エリー・デラクルス（シンシナティ・レッズ）

構成●THE DIGEST編集部

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