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「何かが間違っている!」大谷翔平が辞退で“過酷ルール”が浮き彫りに。HRダービーの問題点を米メディアが指摘「イベントの運営方法を見直すべき」

THE DIGEST編集部

2025.06.30

4年連続でホームランダービーの出場を見送る予定の大谷。(C)Getty Images

4年連続でホームランダービーの出場を見送る予定の大谷。(C)Getty Images

 来月行なわれるオールスターゲームに5年連続で出場することが決まった大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が現地6月28日、前夜祭恒例のホームランダービーを辞退する意向を明かした。

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 今シーズン既に29本塁打を放ち、リーグトップを独走中の大谷。ホームランダービーについて問われると、「現行のルールではなかなか厳しいので、今のところチャンスはないかなと思っています」と話し、出場を見合わせる考えを示した。

 2021年に同イベントに出場したものの、以降は4年連続で回避。昨年のアメリカン・リーグMVPに輝いたアーロン・ジャッジも、今月上旬に出場を断念することを発表していた。

 現在のホームランダービーは、制限時間内にできるだけ多くの本塁打を打つ方式。1回戦と準決勝は3分間、決勝は2分間での勝負だ。かつての「アウト制」では、スイングしてホームランにならなければ1アウトとなり、最大10アウトまで挑戦できる仕組みだったが、現コミッショナーのロブ・マンフレッド氏によりルールが変更された。
 
 米メディア『Fan Sided』は、「ショウヘイ・オオタニがホームランダービー出場を辞退し、マンフレッドの失策がまたひとつ露呈した」と指摘したうえで、「現在のホームランダービーのルールでは、短時間に非常に多くのスイングを求められる。特にオオタニのように、投手としての調整も進める選手にとって、これに参加するのは理にかなっていない」と続けた。

 同メディアは、「新しいホームランダービーのフォーマットは、選手が短時間のうちに見えたすべての球をスイングするよう促される。観客が見る分においては確かに楽しいが、選手にとっては間違いなく過酷で、特に1回戦を突破した選手には大きな負担となる」と問題点を挙げた。

 そして「どちらの形式がファンにとってより良いか議論の余地はあるが、新しいルールが選手の参加意欲を削ぐようであれば、それは何かが間違っている」「ジャッジは『ヤンキー・スタジアムで開催されない限り出ない』と語っており、オオタニは現行ルールによる怪我を恐れて辞退している。これだけでも、イベントの運営方法を見直す十分な理由になるはずだ」と言及した。

 オールスターの華であるホームランダービー。果たして、MLBは選手の声に耳を傾け、改善に動くのか……。

構成●THE DIGEST編集部

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