現役最多セーブ王のケンリー・ジャンセン(ロサンゼルス・エンジェルス)が、古巣ロサンゼルス・ドジャースに復帰する可能性が出てきた。
米放送局『ESPN』は現地7月25日、「エンジェルスが他球団に対して、ジャンセンらフリーエージェント選手のトレード移籍が可能だと通達した」と報道。さらにロサンゼルスの地元紙『Los Angeles Times』のコラムニスト、ビル・シャイキン氏が、ジャンセンのドジャース移籍を示唆した。
25日にジャンセンを取材したシャイキン記者は、「トレード期限が迫り、これまで一度もトレードされたことがないジャンセンが、キャリア初のトレード移籍をする可能性がある。ジャンセンは、“エンジェルスと契約したのは、チームを立て直し、2014年を最後に進出していないプレーオフに進む目標を実現するため”と語ったが、もしかしたらかつてのホームに帰るかもしれない」と伝えた。
2004年にアマチュアFAで捕手としてドジャースと契約したジャンセンは、その強肩ぶりを買われて2009年に投手転向。2010年にドジャースでメジャーデビューを果たし、17年に41セーブで最多セーブを獲得した。22年はアトランタ・ブレーブス、23~24年はボストン・レッドソックスでプレーし、25年は1年1000万ドルでエンジェルスと契約。重ねた465セーブ(現地7月27日時点)は現役最多記録となっている。
ドジャースは7月27日に負傷者リスト(IL)からブレイク・トライネンの復帰を発表したものの、エバン・フィリップス、マイケル・コーペック、ブラスダー・グラテロルが60日間の、タナー・スコットが15日間のIL入り。カービー・イェーツが不安定で、とりわけ右腕投手の補強が急務と言われている。
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シャイキン記者は、「ドジャース投手陣に厚みが必要だ」と記し、「ジャンセンを含むFA候補をトレード期限まで獲得しなければ、チームの失策になるだろう。ヨアン・デュラン(ツインズ)、エマニュエル・クラッセ(ガーディアンズ)、フェリックス・バティスタ(オリオールズ)は高額が必要になりそうで、第2層にデビッド・ベドナー(パイレーツ)、ライアン・ヘルズリー(カーディナルス)がいるが、ドジャースは過剰な支払いを嫌う」とし、契約面でジャンセンの優位性を強調した。
「長期欠場したことがない37歳のジャンセンは、エンジェルスで18セーブ、防御率3.11を記録。防御率は2021年の222以来の最低値だ。リーグと球場の要因を考慮したERA+で見ると、ジャンセンは133で、リーグ平均より33%優れている。ドジャースのリリーフ投手でERA+が133を超えているのは、左腕のアレックス・ベシアとジャック・ドレイヤーのわずか2人だけだ」
このようにシャイキン記者は、あらゆる面でジャンセンがドジャースの補強に適していると力説。現地7月31日のトレード期限を目前に、先発、リリーフと数多くの投手名が補強候補に挙げられているなか、はたしてドジャースはどのような立ち回り見せるのか。
構成●THE DIGEST編集部
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米放送局『ESPN』は現地7月25日、「エンジェルスが他球団に対して、ジャンセンらフリーエージェント選手のトレード移籍が可能だと通達した」と報道。さらにロサンゼルスの地元紙『Los Angeles Times』のコラムニスト、ビル・シャイキン氏が、ジャンセンのドジャース移籍を示唆した。
25日にジャンセンを取材したシャイキン記者は、「トレード期限が迫り、これまで一度もトレードされたことがないジャンセンが、キャリア初のトレード移籍をする可能性がある。ジャンセンは、“エンジェルスと契約したのは、チームを立て直し、2014年を最後に進出していないプレーオフに進む目標を実現するため”と語ったが、もしかしたらかつてのホームに帰るかもしれない」と伝えた。
2004年にアマチュアFAで捕手としてドジャースと契約したジャンセンは、その強肩ぶりを買われて2009年に投手転向。2010年にドジャースでメジャーデビューを果たし、17年に41セーブで最多セーブを獲得した。22年はアトランタ・ブレーブス、23~24年はボストン・レッドソックスでプレーし、25年は1年1000万ドルでエンジェルスと契約。重ねた465セーブ(現地7月27日時点)は現役最多記録となっている。
ドジャースは7月27日に負傷者リスト(IL)からブレイク・トライネンの復帰を発表したものの、エバン・フィリップス、マイケル・コーペック、ブラスダー・グラテロルが60日間の、タナー・スコットが15日間のIL入り。カービー・イェーツが不安定で、とりわけ右腕投手の補強が急務と言われている。
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シャイキン記者は、「ドジャース投手陣に厚みが必要だ」と記し、「ジャンセンを含むFA候補をトレード期限まで獲得しなければ、チームの失策になるだろう。ヨアン・デュラン(ツインズ)、エマニュエル・クラッセ(ガーディアンズ)、フェリックス・バティスタ(オリオールズ)は高額が必要になりそうで、第2層にデビッド・ベドナー(パイレーツ)、ライアン・ヘルズリー(カーディナルス)がいるが、ドジャースは過剰な支払いを嫌う」とし、契約面でジャンセンの優位性を強調した。
「長期欠場したことがない37歳のジャンセンは、エンジェルスで18セーブ、防御率3.11を記録。防御率は2021年の222以来の最低値だ。リーグと球場の要因を考慮したERA+で見ると、ジャンセンは133で、リーグ平均より33%優れている。ドジャースのリリーフ投手でERA+が133を超えているのは、左腕のアレックス・ベシアとジャック・ドレイヤーのわずか2人だけだ」
このようにシャイキン記者は、あらゆる面でジャンセンがドジャースの補強に適していると力説。現地7月31日のトレード期限を目前に、先発、リリーフと数多くの投手名が補強候補に挙げられているなか、はたしてドジャースはどのような立ち回り見せるのか。
構成●THE DIGEST編集部
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