専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

阪神のリーグ優勝を支えた大山の“選球眼”と“勝負強さ”。FA移籍の桑原が残した「100%」の記録とは【リーグ1位の男たち:セ・リーグ野手編】<SLUGGER>

藤原彬

2025.12.30

■内野安打
1.岡林勇希(中日)24本
2.中野拓夢(阪神)21本
3.岩田幸宏(ヤクルト)20本

 岡林は足で稼いだヒットを2年ぶりの最多安打獲得につなげた。それ以上にスピードを拠り所にしたのが岩田だろう。放った全打球の65.0%がゴロで、リーグ最多のバント安打8本を含めて、記録した95安打のうち3分の1近くが内野安打だった。右打者では桑原将志(DeNA)の16本が最多。村上宗隆(ヤクルト)は前年の10本から今季はゼロと、故障の影響を感じさせた。

■盗塁成功率
1.桑原将志(DeNA)100.0%
2.田中幹也(中日)85.7%
3.上林誠知(中日)84.4%
※10盗塁以上

 桑原はレギュラー定着から盗塁成功率が低かったが、昨季は8個、今季は10個を失敗なしで成功させるなど別人に生まれ変わったよう。中日は2、3位の2人を筆頭に、チーム全体でリーグベストの成功率72.1%を記録した。特に、上林はキャリアハイを大きく更新する27盗塁を決めて周囲を驚かせている。佐藤輝明(阪神)も成功率83.3%で10盗塁と走塁面での貢献も見逃せない。
 
■補殺(外野手)
1.蝦名達夫(DeNA)6
1.中山礼都(巨人)6
1.上林誠知(中日)6

 右翼手での起用が多かった3人が最も多くの走者を刺した。蝦名は5月11日のヤクルト戦でライトゴロを完成させるなど肩での失点抑止能力が高く、定位置獲得のアピールポイントにできた。本職が内野の中山は今季から外野にも就き、50試合足らずの起用で1位に並んだ。上林はソフトバンク時代の2017、18年にいずれもリーグ最多の10補殺を記録していただけに、今季は走攻守とも復活と言える。

■盗塁阻止率(捕手)
1.古賀優大(ヤクルト).500
2.岸田行倫 (巨人).419
3.石伊雄太(中日).413
※規定試合以上

 正捕手獲りをうかがう3人が盗塁阻止能力を発揮。古賀はマスクを被った85試合のみでリーグ最多の30盗塁刺を記録した。岸田も捕手出場は78試合だけだが、昨季同様に.400超えの高水準。新人の石伊も高い評価を得ていた肩をプロの舞台でもアピールした。下半身のコンディション不良が続いた中村悠平(ヤクルト)がリーグワーストの.132でほとんど刺せず、昨季までの2年連続4割台から急降下。


文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。

 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    12月12日(金)発売

    定価:980円 (税込)
  • world_soccer_digest

    1月5日(月)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    12月19日(金)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    12月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    11月25日(火)発売

    定価:1100円 (税込)