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プロ野球

【ソフトバンク野手陣の最新序列は?】捕手・三塁・遊撃・中堅は今季も不動。残りのポジションはバレンティンの加入もあって競争が激化

喜瀬雅則

2020.03.20

【左翼】
〇グラシアル
〇バレンティン【NEW】
△周東佑京
△長谷川勇也
△栗原陵矢

 それぞれの調子や相手との相性を見た上で、バレンティンかグラシアルの“二者択一”になりそうだが、基本的にはグラシアルの方が上。少なくとも開幕当初から守備を犠牲にすることはないだろう。35歳の長谷川は、宮崎キャンプから好調を維持。グラシアルらキューバ勢はオリンピック予選参加で不在の予定だったため、もし予定通り開幕していたら彼らの代わりにここやDHでのスタメン出場もあり得た。また将来、栗原を本格的に起用するなら、このポジションが最適かもしれない。

【中堅】
◎柳田悠岐
△周東佑京
△佐藤直樹【NEW】

 オフに右ヒジ手術を受けた柳田は、開幕へ向けてファームで調整中。開幕がずれ込んだことは、ある意味で“追い風”とも言える。ドラフト1位ルーキーの佐藤は周東並みの俊足と強肩の持ち主で、オープン戦では打撃も好調。開幕一軍もあり得そうだ。
【右翼】
〇中村晃
〇グラシアル
△上林誠知
★柳町達【NEW】

 勝負強い中村晃の打撃は欠かせないが、相手投手の右左に応じて一塁へ回るケースも出てきそうで、その時はグラシアルが入る可能性もある。上林は打力回復がカギ。ルーキーの柳町は3月4日のオープン戦で2安打と活躍したが、その後は1安打のみと失速している。それでも柔軟な打撃には評価が高く、将来のレギュラー候補として期待だ。

【指名打者】
◎デスパイネ
△バレンティン
△内川

 一塁、左翼と合わせた3ポジションを、この3人にグラシアルを含めた4人で“シェア”するような形になりそうだ。しかし、誰が入っても他球団には脅威。ソフトバンクの層の厚さを象徴するようなDH争いになりそうだ。

取材・文●喜瀬雅則(スポーツライター)

【著者プロフィール】きせ・まさのり/1967年生まれ。産経新聞夕刊連載「独立リーグの現状 その明暗を探る」で 2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。第21回、22回小学館ノンフィクション大賞で2年連続最終選考作品に選出。2017年に産経新聞社退社。以後はスポーツライターとして西日本新聞をメインに取材活動を行っている。著書に「牛を飼う球団」(小学館)「不登校からメジャーへ」(光文社新書)など。

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