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高校野球

U-18日本、薄氷の勝利でW杯初戦突破!今後のカギは“甲子園未出場組”の…

氏原英明

2019.08.30

 この考えはその後の大会でも踏襲されてきたが、今大会の永田裕治監督は思い切ったセレクションをしている。注目を浴びる佐々木朗希(大船渡高)以外にも、3人の甲子園未出場組を招集したのである。下級生時に甲子園に出場した実績のある西純矢(創志学園高)、宮城大弥(興南高)は、それなりのポジションを任されるはずだから、彼らのコンディションが重要度を増してくるのだ。

 もっとも、その点の対策はしっかり打ってある。13、15年のW杯で西谷監督の右腕としてコーチを務め、今大会は分析担当としてチームに帯同している島田逹二氏(高知高元監督)が明かす。

「甲子園未出場組のコンディションという点で、これまでの反省を生かすという考えは共有されています。永田監督が招集したいと決めていた選手に関して、大学や社会人の練習に参加させるなどの根回しをしてきたと聞いています」
 西は、予選敗退後の調整についてこう語っている。

「地区大会に負けてから練習してきたんですけど、代表に向けてというよりはまず、野球人生がこれからも続くので、自分の能力を高めようと練習してきました。その中で実戦練習も意識してきました。高校でも練習はしましたが、1個下を相手にしても練習にはならないので、系列の大学のIPU(環太平洋大学)の練習に参加してきました。実戦でも投げさせてもらったので、そこでの経験は大きかったです。どうやって抑えるとか、学ぶことも多かったですから」

 今年の代表チームは、甲子園未出場組の意識が高い。宮城や浅田将汰(有明高)は社会人野球の練習に参加して大会に備えた。宮城は言う。

「僕はHonda熊本に1週間くらいお世話になりました。永田監督から同じ代表の浅田も行っていると聞いたので、参加してみてはどうか、ということでした。経験できたのは大きかったかなと思います」

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