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MLB

「天才は天才を知る」――MLB屈指の強打者ジョーイ・ボトーがイチローに捧げるメッセージ【独占インタビュー】

2019.08.30

ファンだけでなく、選手仲間からも多大なリスペクトを集めていたイチロー。(C)GETTY IMAGES

ファンだけでなく、選手仲間からも多大なリスペクトを集めていたイチロー。(C)GETTY IMAGES

 MLB屈指の強打者として知られるジョーイ・ボトー(レッズ)。確実性とパワー、選球眼を兼備し、リーグ最高出塁率をこれまで実に7度も記録。2010年にはMVPにも輝いている。彼はまた、イチローの熱烈な信奉者でもある。冗談交じりに「カナダのイチロー」を自称するボトーが、ユニフォームを脱いだイチローに改めて惜別のエールを送った。

――あなたはイチロー選手を深くリスペクトしていたことで知られていますが、尊敬の念を抱いた理由は?

 シンプルに、とても高いレベルのパフォーマンスを継続して見せ続けたからだよ。そういう選手は間違いなくリスペクトに値する。

――イチローは1番打者タイプで、あなたは打線の中軸に座るスラッガーとタイプはかなり違う。それでもリスペクトの気持ちは変わらなかった?
 もちろんだ。彼に関して素晴らしいのは、自身の持つポテンシャルをこれ以上ないほどに生かしたこと。自分の長所をよく理解し、それが最大限の効果を発揮するように注意深く努力したことだ。とても規律正しく、丹念に準備する姿勢は、選手のタイプがどうとかに関わらず素晴らしいことだと思う。

――イチローがメジャーでプレーを始めた当初、体格に恵まれていないことなどから成功を疑う声は少なくなかった。そんな選手がこれほどの成績を収めたことに驚きはあった? 

 これだけ長い期間、現役を継続し、40代半ばまでプレーを続けたことには少し驚かされた。ただ、メジャーで力を発揮したこと自体にはまったく驚いていない。むしろイチローがプロキャリアをメジャーリーグでスタートしなかったことを残念に感じるくらいだ。彼が19、20歳でアメリカに来ていたらどんなに素晴らしかっただろう? どうか日本のベースボールに対して失礼な言い草だとは思わないでほしい。ただ、彼がより若い頃からメジャーでプレーし続けていたら、史上最多安打の記録保持者になっていたかもしれないからね。

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