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MLB

「2万8000食分の非常食」「故郷へ自らの手で物資を配布」「マイナーリーガーの生活支援」――感染拡大の中でメジャーリーガーたちが行うさまざまな支援

2020.04.11

 また、彼らの活動はアメリカ国内だけにとどまらない。もともとメジャーには国外出身の選手が多いこともあって、自分の母国に対して支援を行う選手もいる。

▼リュ・ヒョンジン投手(ブルージェイズ)
故国・韓国の医療従事者の活動を助けるため、『希望ブリッジ全国災害救護協会』へ1億ウォン(約900万円)を寄付。

▼ライメル・タピア外野手(ロッキーズ)
故郷ドミニカ共和国のサンペドロ・デ・マコリスに住む150以上の家族に対し、食べ物や洗面用具、外科手術用のマスクや手袋などを自ら配布。
 
 自分の後輩であるマイナーリーガーたちや、球場スタッフに対して支援を行う選手も少なくない。ただでさえサラリーが少ないマイナーリーガーは、今回の事態で深刻な打撃を受けた。また、球場スタッフはパート従業員が大半で、試合が行われないことで仕事を失ってしまった人もいる。

▼ジョージ・スプリンガー外野手(アストロズ)
本拠地ミニッツメイド・パークの従業員に対して10万ドル(約1090万円)を寄付。

▼アダム・ウェインライト投手(カーディナルス)
チーム傘下のマイナーリーガーを支援するべく、野球選手の生活を支援する非営利団体『More Than Baseball』へ25万ドル(約2725万円)を寄付。

▼ダニエル・マーフィー一塁手(ロッキーズ)
ウェインライトと同じく『More Than Baseball』に10万ドル(約1090万円)を寄付。また、チームが運営するフードバンク『Feed The Rockies』にも同じく10万ドルを支援している。

▼チュー・シンスー外野手(レンジャーズ)
チーム傘下のマイナーリーガー191人全員に1000ドル(約10万9000円)ずつ、総額19万1000ドル(約2082万円)の支援を行うことを発表。

 開幕延期で試合ができなくとも、メジャーリーガーは人々に希望を与える存在であり続けている。彼らの願いはただひとつ。一刻も早く感染拡大が収束することだ。また球場で彼ら選手とファンが一体となって、ともに野球を楽しめる日々が戻ってくることを望むばかりだ。

構成●スラッガー編集部

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