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大学野球

“戦国東都”の注目選手はこの6人!今季の“ドラフト候補生”を一挙紹介

大友良行

2020.04.09

戦国東都のドラフト候補生たち。左から立松、村上、緒方。写真:大友良行

戦国東都のドラフト候補生たち。左から立松、村上、緒方。写真:大友良行

●立松由宇(立正大/捕手)
177㎝・83㎏、右投左打、長野県出身、藤代高(茨城)
 小学1年時に一卵性双生児の弟・峻(同大野球部4年)と一緒に野球を始め、中学では二塁手を務めた。2年秋に捕手に転向した高校時代は、通算32本塁打で注目される。大学では1年春からベンチ入り。3年春に正捕手になり、すり足打法を取り入れ、打率.410で打撃成績2位となり敢闘賞に輝いた。通算34試合で打率.318、2本塁打13打点をあげている。守備では二塁送球が1.9秒と強肩だ。シダックスで捕手だった坂田精二郎監督が、当時同社の監督だった故・野村克也(元ヤクルト監督)からID野球を継承し、立松に引き継いでいるので投手陣のリードも優れている。

●村上頌樹(東洋大/投手)
174㎝・75㎏、右投左打、兵庫県出身、智辯学園高
 16年の選抜甲子園で5試合47回を一人で投げ抜き、全国制覇した剛腕。プロ志望届を出さずに進学した東洋大では、1年春から5試合で2勝をあげ優勝に貢献し、新人賞も獲得した。その後、肘痛に悩やまされたが、3年春にカムバック。9試合70回で6勝をあげリーグ優勝に導き、防御率0.77の好成績でMVP、最優秀投手賞、ベスト9を手にする。特に亜細亜大1回戦では、11回1安打14奪三振で完封勝ち。9回2死まで完全ペースだった。最速149㎞。スライダー、カーブ、チェンジ、フォークを内外角に投げ分け、打者を翻弄する。コントロールを身上とする投球術を持つ完成度の高い投手だ。今期の目標は「通算20勝、進路はプロ一本」。
 
●緒方理貢(駒澤大/外野手)
175㎝・70㎏、右投左打、宮崎県出身、京都外大西高
 子どもの頃から硬式で投手と遊撃手。甲子園経験はないが、高校時代からプロスカウトにマークされる。大学1年秋からレギュラーで背番号8を付け、主にライトを守った逸材は、全試合に出場して打率.302と打ちまくり当時2部だったチームを1部に復帰させる原動力となった。50m5.8秒の快速で通算盗塁は17。身体能力に優れ、遠投は120mだ。昨秋は打撃がいまいちで打順も下位に下がったが、選球眼はよく出塁率は.325。内野も守れるユーティリティプレーヤーとしてドラフト指名を待つ。

文●大友良行

【著者プロフィール】
おおとも・よしゆき/元大手新聞社の報道写真記者。事件事故取材の傍らメジャーリーグやサッカーW杯などの欧州サッカーを取材。現在は、全国の大学野球、春夏の甲子園をはじめとする高校野球、都市対抗を中心に社会人野球などを深く取材している。目標は、毎年ドラフト指名選手の85%以上を撮影収集すること。著書に「野球監督の仕事(共著・成美堂出版)」、「CMタイムの逆襲(東急エージェンシー)」などがある。

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