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【2010年代30球団通信簿:ナ・リーグ西地区】世界一3度のジャイアンツ、7年連続地区優勝のドジャースは文句なしの最高評価。それ以外の3球団は?

城ノ井道人

2020.04.15

13年から7年連続地区優勝と、この10年では30球団最高の成績を挙げたドジャース。2度ワールドシリーズにも出場したが、世界一には惜しくも届かず。(C)Getty Images

13年から7年連続地区優勝と、この10年では30球団最高の成績を挙げたドジャース。2度ワールドシリーズにも出場したが、世界一には惜しくも届かず。(C)Getty Images

▼ロサンゼルス・ドジャース
【評価】まずまずです(B)

 2012年のオーナー交代後しばらくは大型補強路線を続けていたが、14年オフに編成トップにレイズからアンドリュー・フリードマンを招聘して方針転換。フリードマンはデータと育成を前面に押し出したチーム作りを標榜し、マイナーリーガーの食生活も指導するなど新進気鋭の気風を組織全体に浸透させた。以前から定評のある育成部門は16年にコリー・シーガー、17年にコディ・ベリンジャーと2年連続で新人王を輩出。また、ジャスティン・ターナーやマックス・マンシーなど埋もれた才能を他球団から発掘することにも成功した。

 13年からは7年連続地区優勝。フリードマン就任後の5年間は総年俸を4割近く削減した一方でレギュラーシーズンもポストシーズンも30球団最多の勝利数を記録した。17、18年はリーグ優勝も果たしたが、1988年以来の世界一はまだ達成できていない。
 
▼サンディエゴ・パドレス
【評価】がんばりましょう(D)

 2010年は両リーグ最低年俸ながら投手陣の頑張りで90勝。だが、オフに主砲エイドリアン・ゴンザレスを放出すると、その後は9年連続負け越しで地区最下位4度、ブービー3度と長いトンネルに突入した。

 この間、浮上を試みたこともあった。14年オフは新任のAJ・プレラーGMが大型トレードを連発。マット・ケンプやクレイグ・キンブレルら大物を獲得する一方で、トレイ・ターナーやマックス・フリードら有望株を大量放出した。だが、この大補強が実を結ばないと見るや、キンブレルらを1年で放出するなど再び方向転換。この変わり身の早さはある意味では見事だった。その後、プレラーGMはファーム組織の充実化に成功。17年以降は2年続けて球団史上最高額を更新する大型契約を締結するなど浮上への姿勢も強まっており、20年代は躍進が期待できそうだ。
 

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