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プロ野球

【プロ野球‶悲運の天才”ランキング:10位~6位】‶史上最速”と謳われた2人の豪腕、特大本塁打を連発した‶怪童”

2020.04.27

▼7位 与田剛(元中日ほか)
 90年の開幕戦、プロ初登板でいきなり152キロを叩き出し、その豪腕ぶりを強烈に印象付けると、6月13日の広島戦では、当時の史上最速となる157キロを計時した。この年は現在もルーキー記録となる31セーブを挙げてタイトルを獲得し、新人王も受賞。一躍スターダムにのし上がった。

 だが、剛速球の代償として、慢性的な右ヒジ痛に悩まされるようになる。23セーブを挙げた3年目の92年を最後に登板数が急激に減少。それでも現役続行にこだわり続け、ロッテ、日本ハム、阪神と渡り歩いたが、デビュー当時の輝きは取り戻せなかった。
 
▼6位 中西太(元西鉄)
 昨年、ヤクルトの村上宗隆が36本塁打を放って高卒2年目以内での最多記録に並んだが、それまでこの記録を持っていたのが中西だった。記録を樹立した53年にはホームラン王のタイトルも獲得。推定飛距離162メートルといわれる超特大本塁打を放つなど、"怪童"の名を欲しいままにした。余談ながら、この年は史上3人目の"トリプルスリー"も達成している。

 58年までに5度の本塁打王を獲得したが、常人離れしたスウィングには代償も大きく、60年ごろから慢性的な手首の腱鞘炎に悩まされるようになった。通算244本塁打のうち実に190本が26歳までに稼いだもの。もし怪我さえなければ、500本も夢ではなかったはずだ。

文●筒居一孝(スラッガー編集部)

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