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大学野球

【名門校別歴代ベストチーム作ってみた:早稲田大】立ちはだかる「レジェンド多すぎ問題」。球史に残る頭脳派揃いの投手陣にも注目!

2020.05.21

 4番も迷うところだが、ここはルーキーイヤーから5年連続で20本塁打をクリアし、近鉄いてまえ打線の中軸を担った石井を選んだ。岡田の通算本塁打は247本で、162本の石井を上回るが、彼にはやはり5番の役割が似合う。昭和50年以前にプロ入りした選手の中では、名球会入りを果たした中日のヒットメーカー谷沢健一や、59年本塁打王の森徹らが中軸候補だ。

 6番の金森は‶死球王”として有名だが、85年には3割&2ケタ本塁打と好成績を残した。現役終盤は代打で好成績を残すなど、勝負強さにも定評がある。7番と8番は一見逆のように思えるが、‶意外性の男”と呼ばれた山倉には指定席の8番が似合う。
 
 投手陣は2人のメジャーリーガーが軸となる。エースは最多勝2回を含む2ケタ勝利8度の和田を据えたが、2番手の小宮山は97年に最優秀防御率、有原は昨季最多勝を獲得し、藤井も01年に最多勝に輝くなどタイトルホルダーが4人。いずれもコントロールと投球術を武器にする頭脳派揃いだが、このタイプは早稲田大の伝統らしく、75年以前にもアンダースロー右腕の高橋直樹や、スローボールで打者を幻惑した安田猛らがいる。

 リリーフには、先発陣とは対照的にパワーピッチャーとして活躍した越智を選んだ。黄色靭帯骨化症のため短命に終わったが、最速155キロの速球とフォークを武器にセットアッパーとして活躍した。メンバーには入っていないが、スライダーが武器の楽天のサイドスロー左腕・高梨雄平も、ワンポイントとしての起用が考えられる。

 プロ野球誕生以前から人気を博していた名門大学だけあって、球史に与えた影響も大きい。上に選んだメンバーだけで青木、仁志、岡田、和田、有原と5人も新人王が名を連ね、それ以外にも蔭山和夫、広岡、谷沢と計8人も輩出している。しかも、いずれも一発屋ではなく長きにわたって活躍を続けた。

 メジャーリーガーを3人も輩出しているのもすごいが、さらに驚きなのは監督が9人も出ていることだ。その中には監督通算史上最多の3248試合で指揮を執った三原脩をはじめ、名将が幾人も含まれている。充実した戦力と、卓越した戦術や指導力も兼ね備えている点は、出身校別ベストチームでも最強候補と言えるのではないだろうか。

文●筒居一孝(スラッガー編集部)
 

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