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「完全試合だと認めてほしい」10年前に誤審で大記録達成を逃したガララーガの思いとは…?

宇根夏樹

2020.05.15

 ただ、“幻の完全試合”のままでも、誤審に声を荒げることなく従ったガララーガの姿は今も人々の記憶に残っている。21世紀の完全試合達成者7人のうち、ダラス・ブレイデンとフィリップ・ハンバーの2人は、ガララーガと同じくメジャー通算30勝に届かなかった(他の5人は少なくとも100勝以上)。大記録を達成したブレイデンやハンバーより、達成できなかったガララーガの方が印象に残っているファンも少なくないはずだ。

 
 ブレイデンは最近、二日酔いで完全試合を達成したことを告白して話題となった。となると、ハンバーも2人に続いて何かを語るのかもしれない。もっとも、そうだとしても2年後のことになりそうだ。なぜなら、ブレイデンの完全試合は10年5月9日。ガララーガ同様、今年が10周年ということでスポットライトが当たったからだ。ハンバーが完全試合を達成したのは12年4月21日である。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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