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MLB

【2020MLB注目のスターたち】アロルディス・チャップマン&ジョシュ・ヘイダー――打者を蹂躙する2人の豪腕クローザー

SLUGGER編集部

2020.07.24

 少しベクトルは違うが、耐久性ならチャップマンも負けてはいない。思い起こしてほしい。キューバから亡命して鳴り物入りでレッズに入団し、メジャーデビュー直後にいきなり当時史上最速の103.9マイルを叩き出したのはもう10年前のことなのだ。

 チャップマンに破られるまで史上最速記録を保持していたジョエル・ズマヤや、かつてのロブ・ディブルがそうだったように、剛速球を武器とするリリーバーは肩やヒジに負担がかかりやすいこともあり、とにかく寿命が短い。ディブルは7年、ズマヤに至ってはたった5年でメジャーの舞台から姿を消してしまった。しかしチャップマンはデビューから10年近くにわたって、大きな故障もなく打者を牛耳り続けている。この事実はあまり指摘されることはないが、実はすごいことだ。
 
 MLBを代表するクローザーの2人だが、昨年のポストシーズンではともに悔しい思いを味わった。ヘイダーはナショナルズとのワイルドカードゲームで2点リードの8回に登場したが、2安打2四死球の大乱調で3点を失い、逆転負けを許してしまった。味方のエラーも絡んでのことだったが、ヘイダーは「あれは僕のピッチングが招いたこと」と、敗戦の責任を一人で抱え込んだ。

 チャップマンはアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦、4対4の同点で迎えた9回裏に登場したが、2死一塁からホゼ・アルトゥーベにサヨナラ2ランを浴びた。この一発により、ヤンキースは10年ぶりのワールドシリーズ進出の夢を絶たれてしまった。

 チームメイトが守ってきたリードを背負い、勝利の締めくくりを任されるクローザーは、たった1度の失敗が大きくクローズアップされてしまう。確かにそれは宿命でもあるが、これまで闘争心にあふれたピッチングで打者をねじ伏せてきた2人には、昨季の雪辱に期するものがあるはずだ。今季も引き続き、メジャーを代表する2人の豪腕クローザーに要注目だ。

文●SLUGGER編集部

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