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MLB

【ナ・リーグ順位予想】東地区は超激戦必至。秋山加入のレッズは一気に地区優勝候補筆頭へ!

出野哲也

2020.07.23

 カーディナルスは常に侮り難い存在ではあるけれども、夏に復帰する予定だったクローザーのジョーダン・ヒックスが不参加。カブスも戦力的には優勝を狙えるが、監督が采配経験のないデビッド・ロスであることがマイナスに働く恐れがある。チームを把握し、采配の勘をつかむ前にシーズンが終わってしまいかねないのだ。むしろブルワーズのほうが、弱点である投手陣の層の薄さは、短期間だとボロが出にくいかもしれない。パイレーツはブルージェイズに本拠地球場を貸すことになったのが唯一のニュース、という状況だ。


【西地区】
1 ドジャース
2 パドレス
3 ダイヤモンドバックス
4 ロッキーズ
5 ジャイアンツ

 レッドソックスから加入したデビッド・プライスが欠場を決めても、ドジャースの優勝を危ぶむ声はどこからも聴かれない。コディ・ベリンジャー、ムーキー・ベッツのMVPコンビをはじめ、特に野手の戦力層の厚さは他球団とは段違い。新人王候補のギャビン・ラックスを開幕ロースターから外したのも、余裕の現れとすら思える。
 
 対抗馬の一番手に挙げられていたダイヤモンドバックスは、ローテーションの一角であるマイク・リークが不参加で戦力ダウンとなり、ドジャースとの差は広がっている。優勝争いとまでは行かないかもしれないが、面白そうなのはパドレス。抑えのカービー・イェーツを筆頭として厚みのあるブルペンは「6回までリードしていたらテレビを消して大丈夫」と言われる陣容。しかも短縮シーズンということで、惜しみなくフル回転させられるのも大きい。

 ロッキーズが上位に食い込むには、他球団の投手の調整不足に乗じて、とにかく打線が打ちまくるしかない。ジャイアンツはバスター・ポージーが不参加を決めたが、たとえいたとしても下位に変わりはなかっただろう。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。

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