また、怪力自慢の細川が順調に成長し、和製大砲誕生の機運が高まっている。高卒３年目の昨季は二軍での三振数が激減して打率が５分以上も向上。１年目に.275だった出塁率は今季は.400前後を推移とファームでは格の違いを見せるようになってきた。伊藤、蛯名もパワフルな打撃には定評があり、主軸への成長が期待できる若手が複数いるのは心強い。 　ファームでは知野や田部隼人、浅田ら高卒の若手選手が出場機会を得ており、彼らが期待通りに成長すれば選手層はかなり厚くなる。プロ初登板で素晴らしいピッチングを見せた坂本への期待も高い。他球団との相対評価で評価が辛くなってしまった面もあるが、決して悲観的な状況というわけではない。

文●城ノ井道人

【著者プロフィール】
しろのいみちと。会社勤めの後、渡米してMLB記者として全米を飛び回る。。日米問わず若手有望株への造詣が深く、仲間内で「日本版ファンタジーリーグ」を毎年、開催して次代のスター発掘に余念がない。

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