最後は、ルーキーイヤーのオフシーズンから自主トレに参加している松井裕樹の言葉を紹介しよう。今年で７年目を迎え、その年に海を渡った田中とは初めてチームメイトになるが、「どこかで１回、同じユニフォームを着て野球をやりたいと思っていて、その日を夢見て野球をやっていたので、同じユニフォームを着られることを本当に嬉しく思います」とコメントしている。

　田中の“帰還“で、楽天の先発投手陣はさらに充実。今年、クローザーに復帰する松井にとっては、セーブシチュエーションでの登板機会が増えることが予想される。
  「チームの状況に関係なく、１番最後を投げるということには、大きな責任を持ってやっていますが、勝ちゲームでの登板が単純に多くなると思うので、今まで以上に自分の登板機会が重要になってくるとは感じています」（松井）

　キャンプ初日のブルペンには一軍23人中、21人が次々と登板し、熱気を帯びたものだった。田中の合流は２月中旬の見込みだが、その時には、さらなる化学反応が起こりそうだ。

文●岩国誠

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