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プロ野球

「守備の中では一番足が動いている」と井口監督も評価。ロッテのドラ3・小川龍成が開幕スタメンへアピール

岩国誠

2021.02.19

 しかし、結果はオールセーフ。一死一、二塁とピンチが拡大した。

「自分のセカンド送球が外れてしまい、(中村)奨吾さんの体勢も崩れてしまったので、ファーストもアウトにできず、そこは自分の反省点だと思います」。しっかり状況判断して対処したが、確実にプレーできなかったことと向き合い、課題に上げた。

 4回には強風に流された打球を追いかけたが、左翼手・菅野とお見合いする形になりポテンヒットを許した。

「外野の守備位置が深かったこともあって、間のフライはしっかり追うことを心がけていたんですが、声のタイミングやコミュニケーションが取れていなかったので、(打球に対して)勝負しきれずに終わってしまった。そこはしっかりコミュニケーションをとりながらやっていきたい」
 
 その反省を生かして、5回には三塁後方へのファールフライに、大きな声を出しながら反応。ブルペンに置かれたパイプ椅子にぶつかりそうになりながらも、見事に捕球して見せた。

 ほかにも3回、イレギュラーに対応できず打球を弾くプレーもあったが、8回に同様の打球が飛んできた際には、しっかり対応してみせるなど、試合が進んで行く中で、適応能力の高さを見せて、その守備が安定していった。

 小川について、井口監督も試合後「守備の中では一番足が動いている。どんどん使っていきたい」と今後のスタメン起用の可能性に言及。ロッテの正遊撃手は当初、新外国人・エチェバリアが本命とされていたが、コロナ禍にあって来日の見通しが立っていない。ルーキーらしからぬ冷静は状況判断力と、試合の中での修正力でドラ3ルーキーが開幕スタメンを勝ち取ることができるのか。ロッテ遊撃手争いの今後に注目だ。

取材・文●岩国誠

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