そもそも、スプリンガー、バウアー、リアルミュートの総額を足してようやくコールを上回るくらいだから、スケール感がまるで違う。18-19年オフも、全体としては停滞ムードだったが、ブライス・ハーパーがフィリーズと13年3億3000万ドル、マニー・マチャドがパドレスと10年3億ドルという超大型契約を交わしていた。そう考えると20-21年オフは、市場全体としての盛り上がりも、スーパースターのメガディールも、いずれもなかったということになる。
もちろん、原因をすべてコロナ禍に押し付けるのは浅はかに過ぎる。「超大物」と呼べる選手がそもそもいなかったことや、ヤンキースやカブスなどの有力球団がコストカットモードに走ったことも理由に挙げられるし、ここ数年来の流れとして、各球団がFA大型契約を敬遠していることも見逃せない。マキャンのように、予想以上の好条件を手にした選手も複数いる。 それでも、全体として見れば、好景気に沸いたとはとても言えない。現在も、ゴールドグラブ受賞歴のあるジャッキー・ブラッドリーJr.をはじめ何十人もの有力選手が市場に残っている。彼らが運良く働き場を見つけられたとしても、望み通りの条件は決して得られないだろう。
構成●SLUGGER編集部
【PHOTO】スター選手が勢ぞろい! 2020MLBプレーヤーランキングTOP30
もちろん、原因をすべてコロナ禍に押し付けるのは浅はかに過ぎる。「超大物」と呼べる選手がそもそもいなかったことや、ヤンキースやカブスなどの有力球団がコストカットモードに走ったことも理由に挙げられるし、ここ数年来の流れとして、各球団がFA大型契約を敬遠していることも見逃せない。マキャンのように、予想以上の好条件を手にした選手も複数いる。 それでも、全体として見れば、好景気に沸いたとはとても言えない。現在も、ゴールドグラブ受賞歴のあるジャッキー・ブラッドリーJr.をはじめ何十人もの有力選手が市場に残っている。彼らが運良く働き場を見つけられたとしても、望み通りの条件は決して得られないだろう。
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