「若山投手は投球に角度があって苦戦しました。1番の(門馬)巧が出塁してくれたので、後ろにつなげようと打席に入りました。捉えた打球ではなかったですけど、打つことができて良かったです」。
手に汗握る好ゲームは相模の勝ちたい気持ちのゲームが前面に出たが、その背景には昨年秋の関東大会準々決勝で甲府に敗れた悔しい経験がある。この「東海対決」は、その時の再戦として注目された試合でもあったのだ。
もっとも、大塚は反省も忘れない。8回の同点に追いつかれたシーンだ。無死一、二塁のピンチでさばいたショートゴロでは二塁走者にタッチに向かったが、これが空タッチ。打者走者をアウトにしたものの1アウトしか取れなかった。そして、次打者の適時打で1点を失っている。 「あれは自分の判断ミスです。ミスが出てしまったので、そのあとは取り返すというか、勝ちにつながるプレーをしたいと思っていました」
それでも、再三再四、好守で魅せた彼の好守があったからこその勝利だったことは言うまでもない。
1点を争う、しびれる好ゲームの東海対決は、こうして相模がリベンジを果たした。最後まで息が抜けない「たまらん」ベストゲームだった。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
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もっとも、大塚は反省も忘れない。8回の同点に追いつかれたシーンだ。無死一、二塁のピンチでさばいたショートゴロでは二塁走者にタッチに向かったが、これが空タッチ。打者走者をアウトにしたものの1アウトしか取れなかった。そして、次打者の適時打で1点を失っている。 「あれは自分の判断ミスです。ミスが出てしまったので、そのあとは取り返すというか、勝ちにつながるプレーをしたいと思っていました」
それでも、再三再四、好守で魅せた彼の好守があったからこその勝利だったことは言うまでもない。
1点を争う、しびれる好ゲームの東海対決は、こうして相模がリベンジを果たした。最後まで息が抜けない「たまらん」ベストゲームだった。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
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