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プロ野球

【松田宣浩インタビュー:前編】「お客さんの歓声で打球の飛距離が10、15メートル違う」絶対王者ソフトバンクを支える男の思い〈SLUGGER〉

久保田市郎(SLUGGER編集長)

2021.03.29

――年齢的に、どうしても体力が落ちてくる部分もある中で、守備のレベルを維持するために意識してることは?

 当然、20代後半と30歳では全然違いますし、30歳と35歳も同様に違います。僕はもうすぐ38になりますんで、年齢とか体力とかって、データで見たら当然落ちてると思うんです。だけど、僕的には逆に、若い時よりも今の方が映像で見る動きはいいんですよ。若い方が元気もエネルギーもあったんですけど、何かこうぎこちないというか、不細工に動いてるなっていうのがあって。

――無駄が落ちて研ぎ澄まされたという感じですか?

 はい、そうです。いらない動きがなくなってます。

――2015年に海外FA権を行使してMLB行きも浮上しましたが、結果的に残留しました。その経緯があったからこそ、かえってチームへの思いも強くなった気もするのですが。

 そうですね。熱量は15年を境にまた強くなったと思います。大型契約をして、僕の中でアメリカでプレーするっていう目標から、「4年間出続ける」っていう目標に変えて、それを達成できたんですよ。そこは本当に自信にしています。

――あまり数字の目標を掲げることはない松田選手ですが、通算300本塁打まであと13本、1000打点まで63と迫る中で、今後の目標はありますか?

 今言われた通り、僕はあんまり数字を意識してプレーしたことはなくて、怪我なく出続ける、出続けた先に数字がついてくると思っています。3割打ちたい、30本打ちたい、100打点打ちたい、ホームラン王取りたいという思いは特に持たずにプレーしてきたんですね。常に試合に出たら数字は残るだろう、そういう考えでずっとやってます。
 
――その意味では昨年、連続試合出場が切れてしまったのはすごく残念なことだったと思いますが、どのようにして気持ちを切り替えたんですか?

(連続試合出場は)815で止まったんですけど、僕が思ったのは、「数字が伸びるのも、止まるのも自分次第だ」と。自分の調子が悪い、成績が出ないから止めるのも自分ということに気付きました。それで、止まったからってもう終わるわけじゃないし、逆に815も続けてきた自信というのは持っているので、そう考えて切り替えました。

――ソフトバンクの強さの一つに層の厚さが挙げられます。二軍では野村(大樹)選手などが松田選手の後継者候補と呼ばれていて、今年は栗原(陵矢)選手が三塁でも出場するとのことで、どんどん競争が激しくなってくる中で、改めて今年の意気込みを教えていただけますか?

 まあ、「そう簡単なもんじゃないぞ」っていうのは言いたいです。一回レギュラーをつかんだ選手というのは簡単には手放さないという意思を持ってやりたいですね。

――ホークスの強さと言えば、優勝して年俸が大きく上がることが選手にとってモチベーションになるのではと思ったんですが、その辺りはいかがですか?

 やっぱり魅力はありますよね、こんなにやりやすい環境、選手ファーストに思ってくれる球団はないです。まったく不都合もなく、やればやるほど評価してくれるし、やらなかったら下がるのも当然なので。やっぱりそれも選手のやり甲斐の一つでしょうね。

――亜細亜大からプロに入る時に、現在の姿は想像できていましたか?

 できてませんね、ホント。僕がプロに入った頃の22歳から見ると、38歳ってえらいオッサンだったんですよ(笑)。逆に今入った選手は僕をそう見ているのかなと思うし、それよりもオレは若いかなと思うし、まだエネルギッシュにギラギラやっているつもりでいます。
(後編に続く)

【PROFILE】
まつだのぶひろ。1983年5月17日、滋賀県出身。中京高、亜細亜大を経て、2005年ドラフト希望入団枠でソフトバンクに入団。20本塁打以上を6度記録する強打に加え、ゴールデン・グラブ受賞8回は三塁手としては史上最多。本塁打を打った後の「熱男~!!」パフォーマンスに代表されるようなムードメーカーとしてもチームに貢献する。WBC、プレミア12にそれぞれ2度出場するなど、侍ジャパンの中心選手としても活躍している。

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