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プロ野球

【2021展望:ソフトバンク】絶対王者の生命線は主砲・柳田の健康面?内野の世代交代も急務〈SLUGGER〉

出野哲也

2021.03.26

昨年は最多安打のタイトルと2度目のMVPを受賞した柳田。彼の健康状態がチームの浮沈も左右する。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

昨年は最多安打のタイトルと2度目のMVPを受賞した柳田。彼の健康状態がチームの浮沈も左右する。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 いよいよ2021年のプロ野球が開幕する。頂点を目指す12球団それぞれの浮沈を左右するキーポイントとは一体どこなのか。注目選手も含め、球団ごとに見ていこう。

【2020年成績】
勝敗:73勝42敗5分(1位)
得点:531(2位)
失点:389(1位)
得失点差:+142(1位)

【展望】
 昨年は千賀滉大、石川柊太、モイネロら圧倒的な投手力を背景に2年ぶりのリーグ優勝。CS、日本シリーズも順当に勝ち抜き、4年連続日本一を達成した。昨季の得失点差は+142。2位の楽天が+35だったことを思えば圧倒的な差で、当然、今季もリーグ優勝の筆頭候補に挙げられている。投打とも充実の戦力を誇り、不安要素などないようにも思えるが……?
 
【2021年のキーポイント】
●打線の大黒柱・柳田は健康を維持できるか

 過去7年間でホークスは3度リーグ優勝を逃している。そのうち16年と19年は、いずれも柳田悠岐が一定期間戦列を離れていたのが原因で、特に19年は左ヒザ裏の肉離れが長引き、38試合しか出場できなかった。逆に、昨年はOPS1.072の猛打でリーグ優勝&日本一の原動力となり、2度目のMVPに輝いたのは周知の通りだ。

 ただ、チーム内で柳田次ぐOPSを記録したのはグラシアルとデスパイネで、ともに.767と大きな差があった。実は、100打数以上でOPS.800以上の打者が1人しかいなかったのは、パ・リーグではソフトバンクだけ。柳田がいるのといないのとでは、まったく別の打線になると言っても過言ではない。オープン戦はアキレス腱の不調でスロー調整を続けてきたが、彼の健康状態がそのまま連覇を左右する可能性は十分ある。
 

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