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高校野球

雨の順延と“西高東低”だけじゃない。今年の甲子園ならではの特徴とは?<SLUGGER>

THE DIGEST編集部

2021.08.26

 コロナ禍による実戦不足を指摘する声も多いが、もう一つ目立つのがバッテリーの攻め方の変化だ。打者の胸元に速いボールを要求する配球が多くなり、それによって窮屈なスウィングを強いられるケースが明らかに増えているのだ。

 また、1週間で500球という球数制限が設けられたこともあって、計画的に継投を用いるチームも増えており、1試合の中で異なるタイプの投手と対戦する機会も以前と比べて増えている。ドラフトの目玉と見られるような投手は風間球打(明桜)だけというスカウトの声も多かったが、それでも140キロ台中盤のスピードを誇る投手は多く、打者のパワーに対抗する投手のレベルは確実に上がっていると言えそうだ。
 残ったチームの顔ぶれを見ると、どのチームもバッテリーを中心にした手堅い野球をする印象が強い。総合力ではセンバツでもベスト8に進出している智弁学園、和歌山大会で超高校級右腕の小園健太(市和歌山)を攻略した智弁和歌山、力のある投手を複数揃える神戸国際大付(兵庫)、近江(滋賀)が少しリードしているように見えるが、他のチームも大きな力の差があるわけではない。

 どのチームもバッテリーが安定していて大量点が奪いづらいとなると、勝敗を分けるのはやはりミスである。最後まで集中力を切らさず、無駄なミスを犯すことのなかったチームが頂点に立つことになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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