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プロ野球

【2021ドラフト候補ランキング最終版:11~20位】大谷翔平と比較される大砲に加えて大学ナンバーワン捕手も登場<SLUGGER>

西尾典文

2021.10.08

▼15位:木村大成[投手・北海高](前回順位:19位)
(きむら・たいせい/左投左打)
将来像:田嶋大樹(オリックス)
北海道を代表する本格派サウスポー。今春~夏にかけてスケールアップを果たし、夏の南北海道大会では最速150キロにも到達した。甲子園では少し制球に苦しんだものの、自滅するようなタイプではなく、長いイニングを考えて投げられるのも長所だ。地元の日本ハムが1位候補に挙げているという報道もあるが、将来性豊かなサウスポーだけに他にも狙っている球団は多いだろう。
タイプ診断:#まとまり◎ #完成度

▼14位:坂口樂[一塁手・岐阜第一高](前回順位:15位)
(さかぐち・うた/右投左打)
将来像:T-岡田(オリックス)
今年の高校球界を代表する左の長距離砲で、恵まれた体格や投打二刀流も含め大谷翔平と比較する声も。新チームになってからは不振で目立った結果を残すことができなかったが、2年夏に放ったホームランのインパクトはやはり大きい。最後の夏も一発こそ出なかったものの、3試合で5打点と勝負強さを見せたのはプラス材料だ。投手としての負担も大きかっただけに、プロで野手に専念した時の急成長も期待できる。
タイプ診断:#長距離砲 #柔らかさ

▼13位:森翔平[投手・三菱重工WEST](前回順位:13位)
(もり・しょうへい/左投左打/鳥取商→関西大)
将来像:東克樹(DeNA)
 社会人のサウスポーでは山田と並ぶ存在。7月の日本選手権ではスピードはありながらもなかなか空振りを奪うことができなかったが、9月の都市対抗予選では更に調子を上げて4試合の登板で自責点0と見事な投球でチームを本大会出場に導いた。バランスの良いフォームでスピードだけでなくコントロールも安定している。比較的早い段階から一軍でも先発候補として期待できそうだ。
タイプ診断:#本格派サウスポー #バランス◎
 
▼12位:古賀悠斗[捕手・中央大](前回順位:10位)
(こが・ゆうと/右投右打/福岡大大濠高)
将来像:梅野隆太郎(阪神)
今年のナンバーワン捕手で、野手でも総合的に見るとトップと言える存在。地肩の強さはもちろん、フットワークも素晴らしく、素早い動きで正確に強いボールが投げられるセカンド送球は一級品。キャッチング、ブロッキングも安定している。この秋は少し調子を落としているが、パンチ力のある打撃も魅力だ。いきなり1位の可能性は低そうだが、正捕手候補を優先する球団は2位以内で狙ってくる可能性が高い。
タイプ診断:#強肩強打 #経験豊富

▼11位:鈴木勇斗[投手・創価大](前回順位:11位)
(すずき・ゆうと/左投左打/鹿屋中央高)
将来像:菊池雄星(マリナーズ)
3年秋に急浮上してきた本格派サウスポー。上背はないものの、たくましい下半身を生かした躍動感溢れるフォームで、好調時のストレートは狙っていても差し込まれる勢いがある。今年は変化球の制球力もアップし、試合を作る能力も高い。春はリーグ戦途中で部内のコロナ感染により出場辞退となったが、秋は元気な投球を見せている。貴重な本格派左腕だけに狙っている球団は多いはずだ。
タイプ診断:#本格派サウスポー #躍動感◎

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

 

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