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「試合をぶち壊した!」ドジャースvsジャイアンツの至高の名勝負は誤審で終了?「チェックスイングじゃない」と批判殺到

THE DIGEST編集部

2021.10.15

 ドジャースは8回にチャンスを作るも無得点で嫌な展開となるが、9回に死球から好機を創出し、レギュラーシーズンは絶不調だった2019年MVPの7番、コディ・ベリンジャーがシフトの間を破るタイムリーで勝ち越しに成功。そしてその裏のマウンドを、夏のトレードで獲得した最強投手マックス・シャーザーに託したのだった。

 1死後からエラーで走者を出したシャーザーだったが、ラモンテ・ウェイドJr.を見逃し三振に取ると、ウィルマー・フローレスも2球で追い込む。3球目、スライダーで空振りを狙ったボールに一度は打者は反応するも、バットは止まったかに見えた。だが、一塁審判はスイングをコール。歓喜に沸くドジャースナインに対し、ホームのサンフランシスコには落胆と怒声が鳴り響いたのだった。
 
 そして、最後のスイング判定が物議をかもすことになる。『Sporting News』が「ジャイアンツのシーズンはひどすぎる(スイング)判定で終わりを迎えた」と評せば、名物記者ジャレッド・カラービス氏も、「107勝を挙げたジャイアンツのシーズンを、振っていないスイングで終わらせるなんてありえない。くそ!」と辛辣コメントを寄せ、有名セレブの“ピッチング・ニンジャ”ことロブ・フリードマン氏も「スイングじゃない」と同調した。

 実は、今回の地区シリーズではチェックスイングを巡って何度か不満の声が出ていて、今回のようにおそらく振っていないものがスイングと取られたり、逆に振っているであろうスイングが判定されないこともあった。今回、最後のジャッジを下したゲーブ・モラレス氏は「あの判定は自分のなかでも最も難しいものだった。実際の判定を行うとき、自分には多角的なカメラはない。少なくともフローレスが振った瞬間、スイングだと思った」とコメントを寄せている。

 ストライク/ボールの判定も含め、ビデオ判定が及ばない“領域”のひとつがチェックスイング。少し後味の悪い結末となったのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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