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プロ野球

タイトルやアウォードとは無縁も実力は屈指! ポジション別「表彰されざる実力者たち」<SLUGGER>

藤原彬

2021.12.29

【三塁手】宮﨑敏郎(DeNA)
打率.301 16本塁打 73打点 OPS.808

 毎月打率2割7分以上を記録して、最終的には4度目の3割クリア。三振率9.3%はリーグ2位(昨季まで4年連続でリーグベストト)で、「1988年世代」が全体的に下降線をたどっても、いまだ錆び付いていない職人ぶりを証明した。FA権を取得して迎えたオフは去就に注目が集まったが、球団史上最長の6年契約(推定総額12億円+出来高)で残留を決めた。

【遊撃手】エチェバリア(ロッテ)
打率.203 4本塁打 24打点 OPS.536

 打撃で大苦戦し、遊撃でのディフェンスも守備率.969が示すようにミスが多く「見栄えほどに守備力は高くない」との認識は適切だろう。それでも、アクロバティックなプレーで幾度もハイライトを作り、ファンを魅了し続けた。CSファーストステージ第1戦では8回に同点弾を叩き込んでバット投げ。印象面では間違いなく今季を代表する一人だ。

【左翼手】栗原陵矢(ソフトバンク)
打率.275 21本塁打 77打点 OPS.804

 外国人選手がうまく機能できないチーム状況で持ち前の汎用性を発揮した。全試合に出場し、外野両翼をメインに内野両コーナーと捕手も務めて計3失策のみ。クリーンアップを中心に2~7番を任されながら、キャリアハイの打撃成績を残した。東京五輪では唯一の打席となった準々決勝のアメリカ戦延長10回に犠打を決めてサヨナラ勝ちをお膳立てした。

【中堅手】桑原将志(DeNA)
打率.310 14本塁打 43打点 OPS.843
 
2年連続打率1割台のどん底から見事な巻き返し。内野転向も打診されて春季キャンプは二軍スタートも、開幕戦で「1番・センター」の座を射止めると、打線の牽引役としてリーグ5位の打率と同最多の39二塁打を記録した。161安打と14本塁打はキャリアハイと鬱憤晴らし。オフは年俸1億円到達に加えて、変動制の4年契約も手にした。

【右翼手】オースティン(DeNA)
打率.303 28本塁打 74打点 OPS1.006
 
コロナ禍でチーム合流は4月半ばと出遅れたが、本塁打率13.3はキングの岡本和真(巨人)をも上回った。同一シーズンで他11チームからのホームランは球団史上初。昨季よりもボール球の見極めが向上して、規定打席未満ながらOPSはリーグ2位の水準に達した。東京五輪でも2本塁打を放ちベストナインに選出。オフには3年8億5000万円の契約をゲットした。

【指名打者】マーティン(ロッテ)
打率.233 27本塁打 75打点 OPS.855
 
3・4月だけで10本塁打を放ち、月間MVP授賞と快調な滑り出し。ところが9月下旬に自打球を当てた右足甲を骨折して戦列を離れ、復帰後は足を引きずりながらのプレーでチームを鼓舞したが低空飛行に。同じタイミングで打線も勢いを失い、改めて存在感が浮き彫りになった。指名打者起用が増えても、リーグ2位の9補殺とライトでの強肩も健在だった。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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