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プロ野球

期待すべきは打撃よりも守備!ヤクルトと契約のエスコバーは史上初の“守備型助っ人”

2019.11.07

 ショート以外でメジャー時代にゴールドグラブ賞を受賞し、来日してからもダイヤモンドグラブ賞(ゴールデン・グラブの前身)を受賞した助っ人は3人いる。だが、彼らも守備を期待されて入団したわけではない。

 クリート・ボイヤー(元大洋)もデイビー・ジョンソン(元巨人)もメジャー通算100本塁打を超えた強打の選手。メジャーのオールタイム・ゴールドグラブチームにも選出されたウェス・パーカー(元南海)だけは“守備型”と言えなくもないが、彼は一塁手で、遊撃のエスコバーと比較するには不適格だ。そうなるとやはりエスコバーは、史上初の“守備型助っ人”とみなしていいだろう。史上4例目の日米ゴールドグラバーになれるかにも注目が集まる。
 
 守備でもインパクトを残した助っ人といえば、03年に中日へ入団したアレックスが思い出される。巨人との開幕戦でいきなりセンターからケタ外れの強肩を披露し、日本のファンの度肝を抜いた。巨人ナインも驚愕の表情を浮かべるなど、まさに「メジャーを感じさせる」プレーだった。

 エスコバーも14年に日米野球で来日した折、三塁寄りの深い位置からダイナミックなジャンピングスローを見せた。是非その再現に期待したい。

 エスコバーは来季開幕時に33歳。選手としては下り坂に入る時期だ。今季はずっと3A暮らしでメジャーには上がれなかったが、グラブさばきはそこまで衰えていないだろう。史上初の“守備型”助っ人としてエスコバーが“魅せる”フィールディングは、2020年プロ野球の大きな見どころになるはずだ。

文●筒居一孝(スラッガー編集部)
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