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高校野球

【センバツ出場校番付】横綱は大阪桐蔭と広陵で決まり! 大注目・佐々木麟太郎擁する花巻東の立ち位置は?<SLUGGER>

西尾典文

2022.01.29

 近畿大会では準々決勝で敗れた京都国際だが、旧チームから主戦の森下瑠大、平野順大という左右の安定した投手を揃えているのが何よりも大きい。とくにエースの森下は抜群の安定感を誇り、初戦で対戦したくないチームの筆頭格ではないか。

 攻撃陣は少し不安が残るが、森下と平野は打者としても非凡なものがあり、トップバッターの武田侑大も強打のショートとして面白い存在だ。3季連続の甲子園ということで、経験値の高さでも他校を一歩リードしていると言えるだろう。

 花巻東は強力打線が持ち味。2年生ながら高校通算50本塁打を放っている佐々木麟太郎に高い注目が集まるが、後ろを打つ強打の捕手・田代旭の存在も大きい。また、チームカラーとなっている全力疾走を生かした走塁面も光る。安定している投手がエースの萬谷大輝だけというのは課題だが、冬の間に投手力を底上げすることができれば、東北勢初の頂点も射程圏内に入ってくるはずだ。

【動画】“怪物スラッガー”佐々木麟太郎が放った衝撃アーチがこれだ!
 続くチームとしては、関東勢に有力校が揃った印象だ。秋の関東大会を制したのは明秀日立だが、エースの力を考えて山梨学院と木更津総合を上と評価した。山梨学院は榎谷礼央、木更津総合は越井颯一郎とともに140キロをコンスタントに超える好投手を擁しており、失点が計算できるのが何よりも大きい。ちなみに両校とも明秀日立に敗れているが、その時点ですでにセンバツ出場が決定的だったこともあり、榎谷と越井は先発を回避している。

 山梨学院は関東大会4試合で37得点を叩き出した打線も強力で、木更津総合は越井をリードする強肩捕手の中西祐樹の存在も大きい。エースを上手く温存しながら勝ち上がれるかどうかがポイントとなりそうだ。

 明秀日立も打線は優れており、山梨学院と延長10回の熱戦を演じた浦和学院も昨年夏の甲子園を経験したメンバーが残っていて、上位進出の可能性も十分にありそうだ。

 他には二松学舎大付、市和歌山、大島も好投手を擁するだけに、優勝候補との対戦を制することも考えられる。春はやはりチームとしての完成度が低いケースも多いだけに、上位校が意外な伏兵に足をすくわれる可能性も十分あり。関東・東京の6校目として選出されながら頂点に立った昨年の東海大相模のように、秋に苦しんだチームが急浮上してくることにも期待したい。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
 
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